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Kさん＝県アマ本因坊

　「もったいない碁でしたね」。県アマチュア本因坊として６回目の出場となった昨年のアマ本因坊戦全国大会。決勝トーナメント進出をかけた予選リーグ３回戦で、Kさんは序盤から築いた優勢を守れず、逆転負けを喫した。対戦相手のS野君は、この後も勝ち続け、アマ本史上最年少の１７歳で優勝を飾った。引き立て役に回ったKさんだが、「優勝する人は、１局は拾う碁があるもの」と、淡々と振り返る。

　Kさんの「囲碁人生」は、とんだ勘違いから始まった。橋本市立S小５年のとき、学校の将棋部に入ると、母親が、文化の日恒例の市の将棋大会に参加を申し込んでくれた。しかし行ってみると、やっていたのは囲碁大会。「将棋も碁も分からない母の勘違いだった」とKさんは笑う。父親に「やめとくか」と聞かれたが、ルールだけは知っていたため参加。１勝９敗だったという。そのとき会場にいた席亭に誘われ、碁会所に通うようになった。

　勝てるようになると、碁のおもしろさにはまり、中学２年でアマ五段ほどの腕に。上達の速さに、周囲からプロを目指してはと薦められ橋本昌二九段（故人）に弟子入り、関西棋院の門をくぐった。遅いスタートだったが、電車で大阪に通う院生修業は希望に満ちていた。

　１級まで昇級し、プロの座（初段入段）が見えたとき、たまたま調子を落として３級まで降級。何ともタイミング悪く、２０歳の年齢制限を迎えてしまった。夢を断ち切れなかったKさんは、別団体の日本棋院の外来試験（対局）を受けた。だが、６回受けたところで、こちらも２５歳の年齢制限を超え、プロへの扉は完全に閉ざされた。

　ところで、Kさんは院生時代に今をときめく井山裕太本因坊（２６）と５回対戦し、２勝３敗の星を残している。井山は中学１年でプロになったが、Kさんも入段目前で、いい勝負を繰り広げた。今の井山の大活躍には「ただただすごいですね」と感嘆する。

　プロになれなかった院生は、囲碁とは別の道に進む者も多いが、Kさんは関西棋院のこども教室の講師の職を得た。今ではインストラクターとして、あちこちで碁を教えている。３月まで３年間、母校のS小の囲碁クラブでも指導した。碁の魅力とはの問いかけに、「勉強しても分からないことが多すぎるところ。打つたびに新しい発見がある」。自分が気づかない手をこどもたちが打つこともあると言い、「こども教室の講師をやり始めて私の碁も強くなった気がする」と話す。

　アマ囲碁界の強豪として、アマ本因坊戦（最高成績は「ベスト８」２回）やアマ名人戦（同３位）の常連となったが、今は力強い家族の支えもある。看護師をしている妻のAさんとは、たまたま都合がついて行った囲碁サークルで知り合った。妻は二十歳を過ぎて碁を覚えたそうだが、夜行バスで各地の大会に出場したり、夫の全国大会について行き、棋譜を取ったりするほど囲碁に熱中。１歳の長男が碁石を手にする日も近そうだ。

　碁のインストラクターとして、普及にも心を砕いている。しかし、地元和歌山では、碁会所が次々閉鎖され寂しさも。「少子高齢化の影響もあるだろうが、碁を打ちたいと思っている人はまだまだいると思う。一人でも多くの人に碁の楽しさを知ってもらえるよう（いろんなところで）お手伝いしていきたい」。母親の勘違いがきっかけで始まった囲碁人生は、道半ばだ。（敬称略）【編集委員・新土居仁昌】




‥‥‥(￣ーT;)なんで私のことが書いてあるんだあああ！
あちこち飛びまわってることは別にいーでしょーがっっ(￣皿￣#)

するかどうかは本人次第、しかしJrはすでに碁石つかんでます（打つマネをする）とゆーツッコミはおいといて。。。
笑顔でインタビュー受けてるKさんが目に浮かびます（−＿−）ピキ


ちなみに新聞には写真も掲載されています。（写真はKさんだけ(￣◇￣;)ガーン。