タグ :
囲碁訓戒
とかく我が石を備え堅むるを第一とし、次に敵の隙間を打つべし。かくの如くするときは手筋素直にして上達速やかなり。
初心の業、正道に入り易く上達し易からんことを示すのみ。
まず弱い石を作らないことを優先して、自分の石が安定したら相手の石の隙間に打つ。そうすると素直な打ち方になり、どんどん上達していく。
習い始めから正道を進み、上達しきやすいだろう方法を示した。
最後の一文の理解はこれでいいのか微妙である。
全体的な方針としては、弱い石を作らないのが第一。次に相手の石の隙間を打つ。この「相手の石の隙間」というのが難しい。ワリ打ちぐらいなら明確なのだが、打ち込みはどうか。ボウシや浅い消しなどは?何を隙と見れるか、が棋力の差か(後続手段が見えているかも含めて)。
少なくとも模様の碁にはならなさそうである。前述の部分も含めると、細かい碁にして、なるべく無理をせず、早打ちと形勢判断、手筋・好形を心がけるのが上達への道、という教えのようである。