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　昨夜、ＮＨＫで、長嶋・王・大鵬を取り上げた番組がありました。当時を知るスポーツアナウンサーと引退した選手・力士などが色々面白いことを話していましたが、私が特に興味を惹かれたのは星野仙一さんの話でした。

　現役（中日ドラゴンズ）時代の前半、プロ野球中継は巨人戦だけと言って過言ではありませんでした。星野さんは打倒巨人を目指して努力し、巨人戦の先発を任されるようになったのですが、試合開始は６：１５、ＴＶ中継は７：００からなので、まず７時までは絶対につぶされないよう頑張り、７時になったら故郷の家族や友人達に晴れ姿を見せようとさらに頑張った、という話でした。

　そして思ったのは、「じゃあパ・リーグは？」という事でした。セ・リーグならまだいい、パ・リーグの選手がＴＶで姿を見せることができるのは、たまにあったＮＨＫの中継を除けば、オールスターか日本シリーズしかないのです。そのためには個人として超一流になるか、チームが優勝するしかありません。だから、パ・リーグの選手にとって、リーグ優勝はものすごく嬉しいことだったんですね。

　そういえば・・・ずいぶん前に、何かの雑誌で張本勲さんが語っていたことを思い出しました。曰く・・・

　観客はまばら、その中から強烈な野次がひっきりなしに飛んでくる、頭に来て言い返すこともしばしば・・・というような話でした。彼が所属していた東映フライヤーズは弱小チームで、私の小学生時代はいつもＢクラスでした。ただし、巨人を辞めた水原さんが監督になり、ちょうどその頃「怪物」尾崎行雄が浪商高校を２年で中退して入団、優勝したこともあります。ついでながら、その後身が日本ハムファイターズです。

　張本選手はその後巨人に移籍しました。私は巨人嫌いだった（今もｗ）ので残念に思ったのですが、毎試合ＴＶに写るのがどれほど嬉しいことだったか、昨夜の星野さんの言葉で改めて理解できた気がします。