どくとるさんの日記

(Web全体に公開)

2011年
10月24日
23:18

だいたいセンサーは大体当たる

タグ : 雑記(囲碁関係あり)
仕事柄、年中お金の計算をしているせいか、お金の計算は大まかにやってもなかなか精度がいいです。

先日、スポーツショップでレジ打ちを待っているときに、買ったものの中身を眺めて金額をなんとなく思い浮かべ、「だいたい1万7千円くらいかなー」と言ったら店員さんがびっくりしました。

レジ打ちが終わって金額を見てみると、1万6987円。なんと13円しかずれていないという……

昨日、回転寿司で会計する時、「○○円のお皿が何皿、××円のお皿が何皿……」とぼーっと聞いていて、だいたい2400円くらいかなーと思ったら、2,422円でした。

ずれがあることからわかるように、ちゃんと計算しているわけではありません。なんとなく一つずつの金額をカタマリとして把握して、総量をおおまかにイメージするのです。

同じようなことで、いつも走る自宅周辺のジョギングコースを「7㎞くらいかなー」と見積もっていたんですが、ルートラボで確かめてみたら6,980mでした。

一方、自宅と職場は大体14㎞かなと思っていたら、14.5㎞でした。こちらは少しずれが大きかったみたいです。

年中考えていることについては、人間は勘が働くようになります。勘とは、過去の経験から近似的に結論を導き出す心の作用ですから、あてずっぽうとはわけが違いますね。

これと同様、囲碁の形勢判断も普段からこまめに行うことを心がけていれば、そのうちなんとなくでも1・2目以内で当たるようになりそうな気がします。レベルが上がってくると、意外にこの形勢判断というやつが勝敗を決する重要な指標になってくるので、馬鹿になりません。

形勢判断が重要だと思う最大の理由は、(腕前が互角なら)形勢が大きく変化しない手がおおむね正着だから、まめにこれを行っておけば打ちすぎや緩みを避けることができるからです。

また、腕前に差があれば(置石があれば)、ハンデの効力が大きく損なわれない程度の「ちょっとだけ損な手」を心がけることで、つぶれずに打ち切ることが出来たりもします。(義行流はこういう考え方に基づいている、と理解しています)

「神算」李昌鎬がめちゃくちゃ強いのも、正確無比な形勢判断がなせる業だと言われていますよね。(あとヨセね。)

何が言いたいかというと、まめな形勢判断で勘を養いたいですね、ということです。ちゃんと囲碁の話題に持っていきますよ、goxiですものwww
ぃーね! (1) べあ~ 

コメント

2011年
10月24日
23:33

 囲碁は、勝ち負けがあり、勝ちたいと思っているから、センサーが狂いがちってことないですか?欲が目を曇らせるというか。
 自宅と職場の間の距離感の狂いに、何かを感じる私でした。(まあ、あんまり走ってないってこともあるんでしょうが)

2011年
10月24日
23:39

きゃれらさん
大いにあるんじゃないでしょうか。僕がギャンブルを苦手とする理由でもありますw
ランニングの方は、できれば自分の走った距離は長いと考えたい、というバイアスが働きますね。

2011年
10月24日
23:46

ほほぉ
「だいたいセンサー」ですか。

私が仕事柄得た能力に「緻密なドンブリ勘定」ってのがあります。
ネガ、ポジ、考え得るあらゆる要素を徹底的に考慮して
「この辺?」とざっくり答えを出す能力です。

仕事では、かなりの精度の答えを出すのですが、
囲碁においてはカラッキシです。

やはり、経験とインプット情報が少ないようです。

2011年
10月25日
00:18

ももおさん
緻密なドンブリ勘定とはいい表現ですね。
僕のとほとんど同じものを指しているみたいですねw
囲碁でこの精度を得るのは、長い研鑽を必要としそうです。

2011年
10月25日
01:23

講師の仕事をしていてつくづく感じるのは、最近の子はこの「だいたいセンサー」がイカレテおり、緻密な、どころか「普通のドンブリ勘定」も出来ないということです。

小数の掛け算で小数点の間違いなんかは、ドンブリ勘定で大概防げますし、見た目明らかな鈍角を「35°」などと答えたりすることも、かなり適当なだいたいセンサーがあればありえないことです。

時計もデジタルが普及したおかげで、子供たちの間で、7時5分前といった言い方が減ってきている気がします。

囲碁においては、形成判断が重要なのは言うまでもありません。その意味でも囲碁がだいたいセンサー養成の教育に、一役買うことになるのではないかと思っています。

2011年
10月25日
04:37

6: 春海

 含蓄のある記事ですね。僕は時間センサーが結構いい線行ってるようで、10分程度の誤差に収まります。でも、どうやってできあがったのかよくわかりません^^;ちなみに腹時計ではありませんよ^^

2011年
10月25日
07:52

じぇーむずまっくさん
明らかな鈍角を35度ですか。それは確かに ^^;
逆に囲碁でだいたいセンサーを養おうとは、新しいアイデアです。そういう考え方もアリでしたね。

春海さん
時間センサーが優れてるなんて、すごい能力じゃないですか。使い勝手がいいです。うらやましいですねー。

2011年
10月25日
10:14

 趙治勲さんは、全然目算しない(だって間違うから、だそうです)のに、半目勝負で勝ってるか負けてるか、わかってるみたいで、おどろいたことがあります。
 依田紀基さんは、だいたいセンサーの精度がほんの少しだけ落ちるのか、気付いた時には足りない、という負け方が結構あるような…。どの碁も、細かい勝負になっちゃう、という点ではたいへんすぐれただいたいセンサーを装備されてる気もしますが。

2011年
10月25日
10:49

きゃれらさん
さすが、一流プロのだいたいセンサーは違いますねえ。
目算しないのに半目勝負と分かるって、どんな能力ですか。

2011年
10月25日
16:46

10: ボーボ

すご~、電卓いらずですね(^_^;)

2011年
10月25日
16:49

11: 春海

>8・9
 治勲さんのは、「だいたいセンサー」でなく、「きっちりセンサー」ですね。若い頃、指導碁でアマが良い筋や形でしっかり打つと、褒美としてジゴにしたそうですが、目算など不要だったそうです。

 本人が(多分)40歳代のときに語っていたのを、何かで読んだんですが、信じられない気持ちでしたね。

2011年
10月25日
18:10

春海さん
マジっすか。すごすぎませんか。

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