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棋譜覚え
本因坊秀哉、引退碁
黒番 木谷実七段(先)
白番 本因坊秀哉
1938/06/26-12/04 箱根「奈良屋」ほか
本因坊秀哉64歳、木谷実29歳、観戦記は川端康成。
第21世本因坊秀哉名人は、昭和15年1月18日朝、
熱海のうろこ屋旅館で死んだ。数え年67であった。
この1月18日の命日は、熱海では覚えやすい。
「金色夜叉」の熱海海岸の場、貫一のあのせりふの
「今月今夜の月」の日を記念して、1月17日を熱海では紅葉祭という。
秀哉名人の命日は、その紅葉祭の翌日にあたる。
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237手完。 黒、5目勝ち。
名人が無言のまま駄目を一つつめた瞬間に、
『五目でございますか』と、立ち合いの小野田六段がいった。
つつしみ深い声であった。
若い七段は打ち終えた時に、「先生、ありがとうございました」と、
名人に礼をしたまま、深くうなだれていて、身動きもしないのだった。
両手をきちんと膝にそろえて、白い顔は青ざめていた。
出典:「名人(川端康成)」
写真は、巣鴨の本妙寺に眠る本因坊秀哉。