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洛式碁盤
まだ、囲碁庵を継続する方針でありました昨年末に、洛式碁盤の作成の打ち合わせを漆工芸家の三木さんを交えて京都でして頂けると政光さんからお話を頂いていました。
その調整を前向きにしていたのですが、囲碁庵のサービス終了が決定してからは、その件にも意欲を失っていました。
そんな中、政光さんから予定を調整できたと、先日ご連絡を頂けました。
自分勝手な理由でお断りするのは申し訳ありませんので、今日、京都へ行ってきました。
京都を訪れるのは小学生以来三十数年ぶりです。
まず、碁盤に作成に使用するカヤ材選びから始まりました。
新しい碁盤用のカヤ材を5枚も用意して頂いていて、その中から1枚選んで良いとのことでした。
三木さんから、まず、それらのカヤ材の違いや柾目、追い柾目といった木材の取り方とそれによる見た目の違いを説明をして頂きました。
イチ押しと仰っていたものではなくて、次点のものを選択させて頂きました。
別にひねくれてそうしたわけではなく、天面の木目は次点のものの方が良いと思ったからです。
プロの目から見るとイチ押しのものの方が良いのかもしれませんね。
その後は漆の色や様々な工法の違い、それに伴う、仕上がり、風合い、強度等について、サンプルを見せて頂きながら、教えて頂きました。
木材と漆の相性、メンテナンスの違いなど細かいことも教えて頂くことができました。
小口面からの染み込みを防ぐために地にニカワを塗り、赤系の漆で呂色に仕上げるという工法で作業して頂くことにしました。
前回は粉飛びして、はがれがあった蒔絵の銘も、別のサンプルを見せて頂いて、付けて頂くことにしました。
サンプルの蒔絵は前のものとは全く別物に見えました。
政光さんからは、前の太刀目盛りの問題点を他の碁盤店さんに相談して頂いた結果を教えて頂きました。
太刀目盛りにもいろいろなタイプがあって、線の細さや星の大きさは好みで変えられるとのことでした。
細い方が上品らしいのですが、私は木目よりもはっきりとした線の方が好みなので、ある程度の太さがあった方が良いと話をしました。
どれくらいかは、会社の碁盤を見て頂いたので、少し細めに近いイメージと伝えました。
会社の碁盤は囲碁庵の対局場の盤面のモデルになったものです。
写真がないので話がわかりにくいですね。すみません。
前回はこのような作成前の打ち合わせはなかったのですが、これは絶対に必要だと思いました。
予定を調整して、実現して頂けて良かったと思います。
もし、洛式碁盤のご購入を考えている方がいらっしゃったら必ずやって頂くことをお勧めします。
今回は新幹線代と京都での移動費をきっずファイブさんに持って頂けました。
また、昼食には湯葉の御膳をご馳走になりました。
体調が悪くすべてを食べきれなかったので、勿体なかったのですが、美味しかったです。
ありがとうございました。
制作者の方とお話ができて、次の洛式碁盤には期待ができそうです。
できあがる頃には囲碁を趣味として考えられるようになっていられると良いのですが。
コメント
01月29日
22:01
1: 政光goxi管理人
本日は遠路ご足労いただきありがとうございました。
いろいろとご迷惑をおかけしました。お陰様で本当にいろいろと勉強になりました。ぜひともよいものに結実させたいと思います。
01月29日
23:18
2: りをじ。
政光さん、コメントありがとうございます。
こちらこそ政光さんと三木さんの貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
良い碁盤に仕上がることを期待しています。
納品される頃には、私も洛式碁盤のオーナーに見合うようになっていたいです。
今の心身の体たらくでは失格です。
まずは体調を整えて、気力を取り戻したいと思います。