利根川の杭さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
05月20日
16:16

セメアイをヨム方法 -2-


今日は内ダメがあるセメアイを研究してみます。

A図は黒から打てば黒勝ち、白から打てば白勝ちでした。
内ダメが1つのときは内ダメがないときと一緒ですね。ダメの数を数えて同数だったら早いもの勝ち。自分のダメが相手のダメより1つ多ければ手抜きで勝ち。自分のダメが相手のダメより1つ少なければ自分から打っても負け。

A図 内ダメ=1、黒のダメ=6、白のダメ=6。
┌┬┬┬┬┬┬┬○┬●┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼●┼○○●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼●┼┼○●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼●┼○●┼○┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤


内ダメが2つのときはどうでしょうか。
B図は黒から打つとセキ、白から打ってもセキです。
C図は黒から打つとセメアイ勝ち、白から打つとセキです。

B図 内ダメ=2、黒のダメ=7、白のダメ=7。
┌┬┬┬┬┬┬┬○┬●┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼●┼○┼●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼●┼○○●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼●┼○●┼○┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤

C図 内ダメ=2、黒のダメ=7、白のダメ=6。
┌┬┬┬┬┬┬┬○┬●┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼●┼○┼●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼●┼○○●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼●┼○●┼○┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼●○●┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤


このことから内ダメが2つ以上のときは
自分のダメ-相手のダメ-(内ダメ-1)=0 ならば自分が先手でセメアイ勝ち相手が先手でセキ。
自分のダメ-相手のダメ-(内ダメ-1)=1以上 ならば手抜きでセメアイ勝ち。
自分のダメ-相手のダメ-(内ダメ-1)=マイナス ならば自分先手でもセキ又はセメアイ負け。
と言えそうです。


内ダメの数が多い例で検証してみましょう。
D図を上の公式にあてはめると 11-7-(5-1)=0 ですから黒先手で黒セメアイ勝ちになるはずです。
碁盤に並べてやってみたら見事に黒先手でセメアイ勝ちになりました。

D図 内ダメ=5、黒のダメ=11、白のダメ=7。
┌┬┬┬┬┬┬┬○┬●┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼●┼○┼●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼●●○┼●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼●○・●┼○┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼●○┼●┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼●○○●┼○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼●●●○○┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤


法則1(昨日の言い回しが冗長なので修正)
内ダメがないセメアイと内ダメ1つのセメアイはダメの数が同数ならば自分先手で勝ち。ダメの数が相手より多ければ手抜きで勝ち。ダメの数が相手より少なければ負け。

法則2
内ダメが2つ以上のセメアイは自分のダメの数から相手のダメの数を引いた数が(内ダメ-1)と同数ならば自分先手で勝ち、相手先手ならセキ。
ぃーね! (1) NORIABC 

コメント

2012年
05月20日
16:38

1: -

すごい研究ですね。これを頭に入れて打つには、相当な棋力が必要かもしれません。
私は、*外ダメから詰める *眼あり眼なし *大中小中 くらいのことしか頭にないです。従って、実戦では読むしか。難しいです。

2012年
05月20日
18:18

良く整理された研究だと思います。
法則2について、ほとんど同じ内容なのですが、私の場合次のように言い換えて使っています。

(内ダメ2つ以上でセキになる可能性がある場合)
「セキで良いなら外からツメよ、勝ちたいなら内からツメよ」

つまり、セキでなく勝っていることは、内からツメてセキの可能性を消しても勝っていることと同値です。この場合、「内ダメはセキを狙う側に属する」と言ってもいいです。
内からツメると負けるのであれば、セキを考えます。
次に相手がセキを避けて取りにくる事を考えますが、この場合は相手が内から取りに来ることを考えれば良いです。

2012年
05月20日
18:57

3: NORIABC

む、難しぃ…

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