昨日宝酒造杯参加の折棋院で「玄妙呉清源詰碁」を買ってきました。
この本のライターは誰かわかりませんが牛力力プロのまえがきに『本書は、呉先生が研究の一環として長年創作されてきた詰碁のなかでも、特に筋、形がすっきりと洗練されたものをまとめたものです。』と書かれています。
帰りの電車の中でCランク28問を解いてみましたがほんとにこれって呉先生の創作なの?と思う問題がいくつかありました。(下図参照)
呉清源先生著の本は今でもぽつぽつと新刊が出ていますが本を売らんがためにこの偉大な棋士の名を辱めるようなことはしてほしくないですね。
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コメント
09月09日
21:54
1: 鈴鹿本因坊
同感です。
昔の呉先生の詰め碁もっていますが、いかにも創作といった感じで非常に難しいですから。
09月10日
01:59
2: -
この本は、架蔵しておりません。
右上は、太乙真人、右下は、小巧勢、左下は破竹勢。
左上は、玄玄碁経ではないみたいですが、何か古典で見たことがある筋です。(ご存知の方はお示しください。)
>名を辱める
ちゃんと印税が入るようになっているでしょうか、心配です。
少しでも、呉先生のお小遣いになるなら、買った意味はあるのかもしれません。
09月10日
03:53
3: 利根川の杭
著者は呉清源になっていますから印税は呉先生に入るでしょう。
この本の詰碁は上例の古作の模倣もありますが、大部分が呉先生の創作でしょうから買った意味はあると思っています。
詰碁は自分が創作したものであっても既に誰かが創作発表してあることがあって結果的盗作になることが間々ありそれは仕方ないと思いますが、上例の詰碁を創作ですというのは酷い。