13路・19路の置き碁では、置石は星に置きます。
一時期自由置き碁と言って、黒が好きなところに打つ置き碁も試行されましたが、普及せず星に置くのが主流です。
その昔は、白が星に桂馬にかかると大桂馬に受けるのがマナーとされていたそうです。
このため、大桂馬受けに関するさまざまな嵌め手が考案されています。
それはさておき、何故大桂馬受けがマナーだったのでしょう?
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大桂馬受けからの代表的な定石と、その一変化です。
手を戻すと、分岐が現れて変化図を示します。
この図を最初に学ぶと、「切り違い一方伸びよ」の格言が自然に身に付きますし、隅に伸びるより中央仲間のいるほうに伸びたほうが、わかりやすい変化になるということが、自然に身につくと思います。
さらに、白の打つ手から「捌きは切りから」「しのぎは斜め」を身をもって味わう見事な変化を一番最初に習うことになっていたわけです。
こういうマナーは消えてしまいましたが、星に置石がある意味(後に、私の考えをまた書きます)を含めて、よく考えるとどういう学習をすると進歩が早いのかを、古くからあった習慣は示唆している気がします。