今朝のお散歩の途中、公園でお母さんが、小学校低学年くらいの娘に、鉄棒の逆上がり指導をしていました。
「ボールをけっとばすように、足をふりあげて~」
で、手が伸びて、そっくり返って地面に足が落ちる。
何回やっても結果は同じです。
お母さんは、近くに居るほかのおばさんと世間話を始めたようでした。
逆上がりは、できる人にとってはすごく簡単な技です。
でもできない人にとっては、いくらお母さんや学校の先生の言うとおりに練習しても、できるようになりません。
傍で見ていれば、この子はできるようになるか、当分出来ないだろうなということがすぐわかります。
体のどこに、どのように力を加えていけばできるようになるか?
出来る人にとっては、歩くのと同じように、自然に必要なところに力を入れることが出来ます。
例えば腕の力にしても、緩めてしまえば逆上がりになりません。
これを矯正するには、前回り降りをゆっくり出来るようにする訓練が、適しているのでしょうが、学校の授業参観で、先生の教え方をみてまねをしているだけのお母さんには、この子は何が原因でできないかの分析はできていません。
前回り降りをしようとして、手が伸びて足がバタンと落ちてしまう子は、なかなか逆上がりができるようになりません。
で、このお母さんには逆上がりの正しい指導は出来ないことになるでしょう。
欠点を見抜くだけでなく、体格や筋力など基本的体力がどうなのか、さらには教わる側の受け取り方に対する洞察力が不足していても、正しく逆上がりのやり方を伝えることはできません。
囲碁指導も同じで、熱意だけでは伝わらないし、基礎体力が違えば教える側にとって当たり前のことが、教わる側にとっては全く理解不可能なこともあります。
囲碁普及しようと思っても、万人に適した教材などあるわけありませんし、またいろいろな体質の人に適した教材の見分け方などという話も、これまでされていませんでしたから、パターン別教材も少ししか出来てきていないのでしょう。
コメント
05月25日
09:58
1: ちゅう
さかあがりなら、指導法はあるのですが…。
囲碁は、どうも私は、その子どもさんと同じようです。
05月25日
19:16
2: 並のアマ
逆上がりがどうしても出来なくて、手をマメだらけにして放課後遅くまで残ってやっていましたが、結局最後まで出来ませんでした。親や先生には「根性が足りない」と言われ続け、おかげですっかり鉄棒が嫌いになりました^^
05月26日
06:12
3: 松江大好き
並みのアマさん、
変な先入観による間違えた方法で、いくら練習しても、なかなか逆上がりはできるようにならないんですよね。
囲碁も同じで、一回悪い癖がついちゃうと、逆に上達の妨げになり、本人はものすごくがんばっているのに、お手伝いできずに悔しい思いをすることがよく有ります。