築地本願寺に行ってきました。
このところ、仏教に興味を持ちいろいろな講演会などに行くように努めています。
今日は、第7回東日本仏教壮年大会ということで、昨日から二日連続で「み教えに生きる」をテーマに二人の講師による講演を、聴聞せていただきました。
昨日の講演は、徳永一道師、本願寺派勧学寮頭という、門主の諮問機関とされ、教学的問題に対して答える役割を持っているという、すごい地位の人による講演でしたが、正直講演の中身が面白いとは思えませんでした。
今日は、東京仏教学院の講師を務めておられる前田壽雄師による、今年浄土真宗本願寺派総合研究所、重点プロジェクト推進室というところが作った「ごえん」~結ぶ絆から、広がるご縁へ~というテキストを使った講演でした。
この「ごえん」というテキストが、とても優れものだと感じました。
難解な仏教用語をわかりやすく、一般の人にもわかりやすい言葉で解説しています。
この本によりますと、
「絆」とは、もとは「馬などをつないでおく綱」の意味で、人が結ぶつながりのことです。
この人と人との結びつきは、確かに大切でかけがえのないものですが、一方で、人間の思いや行為によるつながりは、どこまでも不確かなものでしかありません。
このように人間の分別的な知の世界に「つながり」を限定させるなら、私たちの社会が抱える深い闇、大きな悲嘆を人間の根源的なところから克服していく原理としては、不十分でありましょう。
一方、「ご縁」とは、人間が作為的に作り出すつながりを意味する言葉ではありません。
それは、すべての物事が互いにかかわりあって存在していること、あらゆる存在が無限の過去から関連しあいながら現在に至っていることを示しています。
ご縁とは、生きる力を再生させる原理となり、利己的なあり方から離れがたい自己への内省を喚起し、根源的な無力さを実感させながら、それだからこそ他社とつながりあっていくあり方を開いていきます。
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ここまで引用させていただきましたが、心理学に仏教が強い影響を与えているのは、ここまで人と人とのつながりによる心の動きを、仏教が客観的によく分析しているからなのだと、改めて感動させられました。
で、講演の終了後、パイプオルガンの生演奏を40分くらい鑑賞させていただきました。
築地本願寺には、仏教寺院には珍しく、素晴らしいパイプオルガンが設置されているのです。
毎月最終金曜日に、築地本願寺では「パイプオルガンランチタイムコンサート〜2000の風~」を開催しています。 入場は無料で、どなたでもご自由にということです。
パイプオルガンで、教会音楽以外を聞くことは珍しいので、とても楽しい経験でした。
コメント
10月11日
19:25
1: 政光goxi管理人
スカイツリー観光のとき、築地のホテルに泊まっていたので早朝散歩で寄ってみました。
東西本願寺のある京都の住人としてはあのインド様式の本願寺は衝撃的でしたね~