利かしについて、考えるようになると上級者だと言われます。
wikipediaによると、
利かし(きかし)とは囲碁用語の一つで、「相手が応ぜざるを得ず、しかも将来のはたらきを含んだ手」(大辞林)のことである。将棋でもほぼ同じような意味で通じる。
利かしの定義には、「先手であること」「打つことで何らかの利益が見込まれること」が含まれる。先手で打てるが、将来の利益や手段を失うマイナスの方が大きい場合のことを味消しという。
ノゾキは囲碁用語の一つで、次に相手の石を切断することを狙って接近する手を指す。動詞では「ノゾく」という。
ノゾキは利かしの一種です。
ちなみに、ことわざに「ノゾキに継がぬ馬鹿は無し」と言うのがあります。
そこでちょっと覚えてきますと、覗けるところは、先手だからとどんどん覗いてしまう人も多くいます。
ノゾキを決めた方がよいかどうかは、プロでも難しくて悩む場面が多くあります。
ノゾキを打つ事によるデメリットは、少なくともコウ材を無くしていると言う点と、ノゾキ方が複数有る場合は、他のノゾキ方が出来なくなってしまう点が上げられます。
利かし全般に、似たようなデメリットがあります。
また、先に利かしが打ってあると、変化の余地が、少なくなってしまう点も大きなデメリットです。
利かしに応えると、他の部分で大きな損が出てしまう場合、利かしに手抜きされることになります。
この利かしに応えた方がよいか、手抜きした方がよいか、悩むタイミングで利かしを打てれば、一番大きな収益を上げられることになるのです。
そのため、必然性の無い手は、悪手になり易いのです。
また、少し強くなってきますと、ノゾキなどの利かしに反発したくなってきます。
このことわざ通り継ぐべき時と、反発した方が良いときとの間に何か法則性が無いのでしょうか?
ノゾキを打つのも、攻めるため相手を重くしたくて打つノゾキ、しのぎの手がかりにしたくて打つノゾキ、他で得をしたくて打つノゾキなど、様々な種類があります。
これら、ノゾキや利かしの種類を見分けると、反発すべき時と相手からの手段を封じるため、素直に継いだ方がよいときとの判断が付くような気がします。
とても難しいジャンルですから、言葉だけで表現するのは無理だと思いますので、問題提起だけしておきます。