利根川の杭さんの日記

(Web全体に公開)

2011年
10月13日
01:05

囲碁訓戒


なんとなく書きたくなったので

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それ弈棋に三法あり。石立、分れ、堅めなり。
此の三つ宜しき時は、其の業大巧なり。三つの内、一を得ば凡ならず。凡そ三十手、或いは五十手、百手にして勝負を知るを修行の第一とす。

修行に正邪二つあり。正道に志せば上達し、邪道に志せば下達す。
邪道とは欲心強きを云ふ。欲心は見えぬ手を見出さんとして、調子長く成つて起きる手筋を言う。知らざれば、考へてもなかなか見えぬものなり。故に打つほどに下達す。
正道は欲心深からざるを云ふ。其の術、早打ちにして、手筋を心掛くるにあり。早きときは、欲心出る隙なし。欲心出ざれば、手筋好く、次第に上達す。これ初心第一の心意なり。

また、地取り、石取り、敵地へ深入りし、石を逃ぐる、みな悪し。
それ地取りは隙なり。石取りは無理なり。深入りは欲心なり。石を逃ぐるは臆病なり。故に地と石とを取らず、深入りせば、石を捨て打つべし。
地を取らざるは堅固、石を取らざるは素直、深入りせざるは無欲なり。石を捨つるは尖きなり。
とかく我が石を備へ堅むるを第一とし、次に敵の透間を打つべし。かくの如くするときは、手筋素直にして上達速やかなり。初心の業、正道に入り易く、上達し易からんことを示すのみ。

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今の自分は邪道を突き進んでいるようです。
ぃーね!

コメント

2011年
10月13日
08:27

国技観光の序文でしたっけ?

2011年
10月13日
11:12

「国技観光」などの丈和の著書にはこの訓戒は載せていないみたいですね。
これは筑摩書房の「日本囲碁体系10丈和」から書き写したもので、「座隠談叢」に丈和が後進のために認めた訓戒として載せているそうです。

2011年
10月13日
13:55

そうでしたか~♪

生の国技観光を日本棋院で見せてもらった時は感動して手が震えました(^_^)v

2011年
10月13日
16:17

ダラダラ考えちゃダメ、欲出しちゃダメか…全部ダメだ~~~げっそり
なんか反省涙

棋譜作成
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