ふじやまさんの日記

(Web全体に公開)

2008年
01月14日
04:00

超基本メモ@必要な地について考えてみる

タグ : 日記,超基本メモ
碁の打ち方は余りに深すぎて頭の中が泥沼にはまってばかり。
その一局はどういう碁だったのかという内容がわかるのは終局後。
定石や手筋なども難しいけど、それ以前に部分的なことではなく一局として「なにを目標に打てばいいのか?」が漠然としすぎて混乱してしまう。


実利?勢力?その二つのバランス?
バランスが大切なのはわかるけど、その天秤に乗っているものがまず漠然としすぎて解ったような解らないような、結局ちんぷんかんぷん。

初心者向けの本などを読んでみて部分的な打ち方などはその時点では理解できるものの実戦に活かせないことが多い。
一局を通して振り返ると盤面全体が全然見えていなかったりとか、先の展開が予想できなかったりとか。

上手が強いから当たり前とか自分のセンスがないといえばそれまでだけど、自分自身にとってわかりやすい考え方を整理してみようと思う。

超基本的、かつ自分しかわからないメモのような内容ですが、もし良かったらご意見などいただけるとうれしいです。

いままでgoxiでも色々と教えていただきましたが、「えっ?そんなことも解っていなかったの?」と呆れられてしまうかもしれません。すいません。


■地はどのくらいあればいいのか?

本とかでよくみるのが「碁は地を取るゲームだけど、本当は勢力を強めるゲーム」などとある。そこは理解できるつもり、だけど、勝敗は地で決まるのでやっぱり地は大切。

では、どのくらいの地を取ればいいのか?

碁盤は19×19目、全部で361目。
平均手数を250手とすると、361-250で約110目。
この110目の半分の56目を取れば引き分け。(コミは考えず)

一局の展開がシンプルな進行で、200手で終わるとすれば、
361-200=約160で、80目取れば引き分け。

超当たり前だけど、この「何目とればいいのか」って目安は今まで考えていなかった。
碁は相手と同じくらい地があれば「碁になってる」んだろうから、仮に負けたとしても相手と同じ地があればまずは良し!

→地は60~80目あればいい。


■布石の段階で最終的に必要な地を求める時のおおまかな判断
※お互い大石を取られないと仮定

○黒、白ともに両翼をはったような碁の場合

たぶん中央はお互いほとんど地はできない。辺や隅に打たれる石も少ないと思うので展開は比較的シンプルになりそう。

→200手で終わるとして、80目あればOK

○平均的な一局。お互いにハサミあったり、割打ったり、いきなり隅で複雑な戦いが始まったり、といった場合

たぶん盤面全体でごちゃごちゃ戦いが同時進行して複雑になって250手(以上)いくだろう。

→60目あればOK


■じゃあその地はどこでどうやって得るのか?

初級者はそんなに複雑な戦いにはならなさそうだし、手数は上級者の平均的な手数よりも少なくなる。アバウトに220手とすると、70目確保すれば良い。

・隅1箇所につき12目。 2隅取ったとして12×2=24目
・1辺につき20目。 2辺取ったとして20×2=40目
 (1辺で10目、4辺で合計40目でもOK)
・あとは中央で生きて、6目

合計70目。


超アバウトだけど、これを目安にして、仮に隅で地が6目しか取れなかったとしたら、辺でそれを補うためにマイナスだった6目分をちょっと頑張る。そんな感じで打つ。


■そんな計算、実戦では意味ないか?

上級者がみたらアホかと思われるかもしれませんが、いままで「とにかく地は大きけりゃいい!」としか思っておらず、「どこでどう地を取るか」なんて考えていなかったので、机上の空論かとは思いますが、目標となる目安ができてちょっと楽になった気がしました。


■勢力はどうやって計算するのか?

限られた361目。自分の得は相手の損。相手の得は自分の損。

勢力を「相手がこっちの地を減らす行為」だとすれば、減らされた分は増やさないといけないから、マイナスの地として目安の計算できる。その分よそで地を増やす。

死活に関わってくる場合、最低限の生きる手がわかれば後はその分マイナスになった地をよそで増やす。


■相手に勝つには

黒と白がお互い70目ずつになる一局だとしたら、黒が3目増やせば、白が3目減って、黒が6目勝つ。(コミなしの場合)

だから勝つには3目分がんばればいい。



■まとめ

一局で目標にする地は70目。

 ↓こんな感じで地を取れるようにすれば良い勝負になる筈。

 ・隅1箇所につき12目。 2隅取ったとして12×2=24目
  (右上隅で10目しか取れなかったの場合、他の隅で14目取る)

 ・1辺につき20目。 2辺取ったとして20×2=40目
 (1辺で10目、4辺で合計40目とか、10+10+20目で合計40目でもOK)

 ・中央はお互いが攻め合えば双方地はほとんどできないので
  6目くらいでもOK

 ・中央の巨大な地、みたいのは将来の夢として、いまは欲張らない
ぃーね!

コメント

2008年
01月14日
05:18

なるほど。この考え方はひとつの方法かもしれません。

ただ、総手数がどれくらいになるか、を見定めるのはすごくむずかしそうです。一局250手で終わると思って60目の地を目標にしていたら、15手ほど早く終わって相手に50+15目取られてしまった、とかありそうです。
逆に、手数が思ったよりのびてしまってお互い50目ずつが妥当なところなのに、無理に60目作ろうとがんばって破綻してしまった、というのもあるかもしれません。
10手から15手の誤差をうまく見極めるのは、至難の業かもしれません。

また、最初から地を取りに行くと、不思議と中央に結構大きな相手の地ができることが多い気がします。なので、「地をとる」ことにだけ執着するのも少し怖そうです。自分が20目の地だと思ってた場所に実は手があって中で生きられた…なんてこともあるかもしれないですし…。
いろいろと改良の余地はありそうです。

でも、形勢判断のひとつの目安みたいなものとして、使えそうな気がしました。今度ぜひ試させてください(^^)

2008年
01月14日
09:01

2: -

はじめまして!

すっごく参考になったのでコメントさせていただきますv

自分はいままで361目の半分、181目を取ろうとしてたように思います。
「一局で目標にする地は70目」
手の甲にマジックで書いておきたいくらいです…

2008年
01月14日
15:38

はじめまして。ご意見を頂けて嬉しいです!ありがとうございます!

地のことばかり書いてしまいましが、「いつかはこんな碁が打てるようになりたい」と憧れているのは宇宙流だったりします^^;


>ぷらいずあうとさん

>ただ、総手数がどれくらいになるか、を見定めるのはすごくむずかしそうです。

そうなんですよね!そこなんですよね!
碁はやっぱり簡単に判断できたりするものじゃないんですよね。
プロの対局だってすぐ終わることもあれば300手を超えることもある。
これを私のような初級者が解ろうたって無茶すぎるんですよね^^;

自分がそうなんですが、あまりにも地に固執してたらそれが打ち方に影響しちゃって、結局相手にもっと大きな地を得られちゃうんですよね。
いままでも「これくらい地を取ったから後は守れば大丈夫かな?」「生きれば強いんだから、生きてから攻めればいいんじゃないか」と思っていたら大負けしちゃうってことはしょっちゅうでした。
置き碁の黒番で4隅確保したから勝つだろうと思った大負けとか。

地を囲ったって勝てるもんじゃないとは解っていながら毎回同じ過ちの繰り返し。。(´;ω;`)

そういう時、じゃあどこをどうやって直していけばいいのか、ってところが自分はわからなかったので、もうとりあえずシンプルに数字にして目標を決めようと思いながらこの文書を書いてみました。

隅や辺の地の勘定はアバウトで、平均値を取ったり定石を考慮したものでもないし、厳密に考えれば全然あてにならない数値です。

上級者からみれば私の考えなんて穴だらけ使えないかと思いますが、自分の場合、盤面をみても形勢判断ができず、何の手がかりもないのでもうこんなワラにでもすがりたかったのです。・゚・(ノд`)・゚・。

こんなワラでもあるだけマシと開き直って、70目取って、相手が80目取って負けたとしても、まずは「70目取れたからとりあえずOK!あと5目頑張れば引き分け!じゃあどこが甘かったのか?」と考えてみようかと思います。

でもほんと一つの目安ですね。
一つ目安を作っても、またきっと自分は碁の複雑さの路頭に迷っちゃうんだろうなあ。。
まずは取っ掛かりとして頑張ってみます。


>kaiboさん

>自分はいままで361目の半分、181目を取ろうとしてたように思います。

私もです!kaiboさんと私は同じような錯覚をしていたのかもしれませんね!(棋力や碁の理解などは私の方が全然下ですが^^;)

自分の場合、とにかく頑張って地を広げようとしていると無理が生じて結局思うような地が作れずに負けちゃうって事が多いんです。。(*´A`*)
(これはどれだけ上達しても変わらないかもことなのかもしれませんが)

復習しようにも、筋とか勢力とか厚みとかって本を読んで解ったような気にはなってもイマイチ実戦だと活かせなくて。

正しい打ち方っていう基準もやっぱり応用力が付かないとなかなか使いこなせなくて、ノビればいいのかハネればいいのかとか、どれだけ開けるのかとか、無理をするところ、我慢するところ、この見極めもわかりません。
だったら目標の数字があればわかりやすいんじゃないか!?と思ってまとめて書いてみました。

目標を自分で設定することで、「隅でいっぱい地を取れたけど他は自然と薄くなる筈だから辺は我慢して守った方が良さそう」とか、部分々々の考え方の基盤のようなものもできるような気がします。

実戦じゃ役に立たないかもしれませんが「これだけ地を取ればいい」みたいな基準が出来ただけでちょっとだけ気持ちが楽になりました。

2008年
01月15日
05:51

ふじたんへ
ちょっと違うかも知れませんが、かの有名な将棋の大巨人と
同じ共通点があったので少し紹介したいと思います^^

故:将棋の巨人、大山康晴14世永世名人

■回りは(名人の事を)どう捕らえたか?
 (回りの意見)常人は序盤から中盤→終盤へと考えてゆく。
  しかし名人は終盤から考えていく(以下略)
  この突飛な考え方が今のふじたんと同じです^^
大山名人談
 「将棋の駒は前に進むようにできている。だから攻めが将棋の本質なのだと思う。
  私の攻めはそんなに強くない。私より攻めの強い人はいくらでもいる。
  だから私は受けが強い将棋を目指していきたい」
回り談「大山将棋の真骨頂は受け将棋だ」←本当
回り談「大山将棋は勝つ将棋でなく、負けない将棋だ」←本当
 
大山名人の王様は禁固刑を食らったように固いのは有名^^;
だから序盤から相手の攻めを次善にかわして指す将棋。
これが碁だったらどうだろうか? → 答えは厚い碁」です^^;b

碁は将棋みたいに終盤から読む事は実質不可能ですが、代わりに
形成判断として「互角だが相手よりヨセやすい」とかヨセにくいとか
見る事は将棋よりはるかに簡単です^^

そこで、私なりの意見です
■将棋も碁も物語と一緒 (〃^▽^)ノ♪
 検討では終局後、スラスラと手順を再現している風景があります。
 これって、対局の棋譜そのものが
 ★物語りのように手がつながっているのではありませんか?
  「ここを狙いたいので外から打ち進めた」
  「相手が間違えたからこういった」と。
 ★つまり碁の流れも【必然】であると。
  流れがあるのでそれが最善である必要はなく、たくらみであったり、
  ねじりあいであったり、注文であったり。
  それらについて相手がどう応じるかもあなた自身の読みで
  用意されているはずですよね・・・ (。・ω・)yー┛~
 碁ってそんな流れの組み立てだと思います。
 だから定石や手筋を出すと決まり文句みたいに流れるでしょ♪
結論:私は「碁の流れ」がわかればそれでいいと思っています。

(下記は感想)
■地はどのくらいあればいいのか?
※相対的なので0.5目多ければ勝ち←と答えるのもなんですしぃー^^;
■布石の段階で最終的に必要な地を求める時のおおまかな判断
 ○黒、白ともに両翼をはったような碁の場合
 →200手で終わるとして、80目あればOK
 ○お互いにハサミあったり、割打ったり、
  いきなり隅で複雑な戦いが始まったり複雑になって
 →250手(以上)いくだろう。60目あればOK
※結果はそかも (´・ω・`)♪
■じゃあその地はどこでどうやって得るのか? ←相手との交渉^^;
■そんな計算、実戦では意味ないか?     ←(・・)(。。)(・・)(。。)ウンウン
■勢力はどうやって計算するのか?      ←さー^^;
■相手に勝つには              ←答えないっす^^;
★一箇所間違い (〃^▽^)ノ♪
「黒と白がお互い70目ずつになる一局だとしたら、黒が3目増やせば、
 白が3目減って、黒が6目勝つ。(コミなしの場合)
 だから勝つには3目分がんばればいい。」
答え:3目増やしても相手が3目減るとは限らない (´・ω・‘)♪

2008年
01月15日
13:06

5: りき

おじゃまします~
最新日記から飛んできました^^

よろしくおねがいします~

なあるほどねぇ
そういう風に考える事もできるんですね

発想が素敵です。
たしかに、その考えか通用するかどうかは別として、答えを出そうとしてることがすばらしいですよね~

千里の道も1歩から。
自分で「あ、この考えじゃこういうときダメか、じゃ、この部分を改善」
みたいな連載しにしてくれると、もう、毎日見に来ますw

まずは、碁を打つときの目標みつけということですよね^^

これからもがんばってください~

2008年
01月15日
21:59

 「発想が素敵です。」という感想に一票を投じたいと思います。
自分なりの方針を見つけるということですね。
それは、上達の上での一歩になると思います。

 しかし、また、別の発想をしてみてください。試行錯誤をしながら続けていくことが碁の上達だと思います。70目を目標にすることが意味がないということを理解していく過程で上達が存在すると思います。
 碁は相対的なものだから、70目というものがあると多分マイナスになると思います。実戦で、自分の地が何目にするば良いかということを考えることは極めて少ないと思います。
 もし、碁が広すぎて、目標がつかみにくいということなら、13路で勉強する方が良いということもあると思います。

2008年
01月16日
01:57

コメントありがとうございます。
自分はもしかしたら勉強の仕方がおかしくて、皆さんが当たり前に思っていることを全然わかっていなくて見当違いのことばっかり書いるかもしれません。その時は申し訳ありません。

>まいどーさん

ありがとうございます。説得力と重みのあるお言葉の数々、本当にためになりました。
大山康晴の名前が出てきたのにはビックリ!将棋も好きなので(←観る専門ですが)同じ共通点なんていわれるとお世辞でも喜んじゃいます!ヽ(´ω`)ノ
まいどーさんは深い読みに裏付けされたびっくりする手を連発してくるので羽生さんですね。

受け将棋は厚い碁、なるほどそうかー、と思いました。
自分は弱点をいっぱい作って自滅しちゃうことが多いのでまずは厚い碁を理解してみたいと思います。

物語のお話はとても高級な内容で、自分もそのように打てるようになりたいなぁと憧れています。
自分は言葉(一手)の意味がわからないことが多くて、バーブー状態^^;
相手が突然外人に化けて何言ってるんだかわからなくなることもしばしば。。プロの碁なんて解説がないと宇宙人の会話状態^^;;
自分の対局が物語になったとしても「いつまで経っても浦島太郎が現れない亀の話」みたいな救われないストーリーだったり。。。・゚・(ノд`)・゚・。

でも、自分よりちょっと上くらいの人の棋譜をみると、碁の流れをすごく感じることが多いです!まるでロッキーのようなドラマだなぁ、とか。そんな時は碁っておもしろいなあ~と感動しています。(*´ω`*)

もっと碁の流れをよく知ることができれば益々たのしくなっていくんでしょうね!まさにネバーエンディングストーリー!

>答え:3目増やしても相手が3目減るとは限らない (´・ω・‘)♪

最初はそのナゾがわかりませんでしたがよく考えてみればそうですね!
減らすだけの手や駄目なんかもありますしね。勘違いしていました。
ありがとうございます!


>りきさん

はじめまして。書き込みありがとうございます!
最新日記って機能はいままで使っていなかったのですが便利ですね~^^

>たしかに、その考えか通用するかどうかは別として、答えを出そう
>としてることがすばらしいですよね~

ありがとうございます~。自分は石の取り合いになるような碁が苦手で、先に目一杯地を広げたがるのですが無理が生じまくってキズだらけという事が多く、だったらどれくらい地があればいいのかと思ってこの日記を書きました。
実戦で役に立つかは皆さんのおっしゃる通りなんですけどね^^;

長々と書いて役に立ったことといえば、自分の地ばかり考えて無闇に広げようとしたってうまくいかない、と解ったことくらいです^^;
そしてなにより皆さんにコメントを頂けたこと!(*´ω`*)


>自分で「あ、この考えじゃこういうときダメか、じゃ、この部分を改善」
>みたいな連載しにしてくれると、もう、毎日見に来ますw

もしかしたら自分は勉強の仕方が常識とズレすぎててまたこんなことを書いてしまうかもしれませんが、その時はまた暖かく見守ってください^^;


>smile_aceさん

はじめまして、コメントありがとうございます。
経験から導き出された貴重なご意見を読み、自分の思っていたことが恥ずかしくて穴があったら入りたいほどです。smile_aceさんのコメントの意味が今以上に理解できた時は更に恥ずかしくなってしまうかもしれません。
ですが、とってもありがたく、本当に感謝しています。ありがとうございます。

日記を書いた時に目標とした70目は、自分の中で「これよりも地を取ろうとすると自分も危険になるボーダーライン」のようなつもりで考えていました。
でもこの考えは戦いには役に立たなさそうですし、これから打っていくことで無意味であることを真に理解できるようになるのでしょうね。

>もし、碁が広すぎて、目標がつかみにくいということなら、
>13路で勉強する方が良いということもあると思います。

そのようにしようと思います。以前スランプになった時、13路で練習してみたら色々な発見をすることができました。今なら13路でまた発見できるような気がしてきました!

13路で勉強して、あと、まだ背伸びかもしれませんが19路で実戦していきたいと思います。


皆様から色々なご意見を頂いたおかげで今自分が打ちたい碁がみえてきました!
本当に感謝しています。ありがとうございました。

棋譜作成
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