日経からですが、新車の納車ができないのに、中古車需要が急増ですから、下取り者が入らないため、極端な玉不足に震災直後から成っているようです。
業者によっては強気な商売をしているところもあるようです。
外国車の輸入急増とは成っていないのが、日本の市場の特殊性なのでしょうね。
新車製造が完全に回復するのが、年内は厳しそうですけど、どうなっていくのでしょう?
新車販売減も影響、なお先高観 2011/5/6 12:31
中古車がこの時期としては異例の高値で取引されている。東日本大震災の被災地では、当面の移動手段として50万円以下で買える軽自動車などの需要が急増。新車生産の停滞で、状態の良い中古車への代替需要も各地で伸びている。新車販売の落ち込みは中古車流通の減少につながる。下取りを含め、中古車の高値はしばらく続きそうだ。
リクルートの中古車情報誌「カーセンサー」によると、軽や小型車の2世代前モデルの全国平均小売価格は震災後に軒並み5%強上がった。例えばスズキの「アルト」(1998~2004年生産)は4月末時点で20万9000円。震災前より1万2000円高い。
カーセンサー経由での東北地方の中古車販売店への4月の問い合わせ件数は前年同月の約2倍に達した。全国展開する販売店は低価格車を被災地に優先的に回している。カーセンサーの後藤貴功編集長は「古いモデルは底ばいで推移するのが通例だが、被災地の中古車需要の拡大が価格を押し上げた」と指摘する。
「新車の納期を待てずに中古車を購入する人が出始めている」。オリックス自動車の川崎中原店(川崎市)の来店客の約1割は、従来はいなかった新車購入希望者だ。リース返却車両を中心に扱う同社の4月の全国販売台数は前年同月を5割上回った。特に使用期間の短い車が売れている。
中古車市場は品薄気味(川崎市のオリックス自動車川崎中原店)
例年、新年度に向けた購入が一巡する4~5月は中古車価格が下がるが、今年は需要が落ちない。先行指標のオークション相場は先高観がなお強い。
オークション最大手、ユー・エス・エス(USS)の3月の全国平均落札価格は約57万円で前年同月を5万円強(10%)上回った。新車を中心に扱う販売店も品ぞろえのため調達に動いている。
需要増は一時的との見方も多いが、新車販売の減少に伴う供給減が中古車の相場を下支えする見通し。ガリバー自動車研究所の鈴木詳一所長は「中古の高値が定着する可能性がある」と話す。
マイカーの買い替えを考えている人には下取り価格の上昇、中古売却を前提とする新車購入ローンの支払額減少の利点が期待できそうだ。