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囲碁
多子局の打ち方の中で、まず仲間の石との連絡を第一に考えるように私は薦めています。
13路盤9路盤を考えたとき、互先の感覚で言えば、19路より隅の価値・辺の価値がより高くなります。
置き碁でも理屈上は隅を大事にした方が、石の効率を考えた上では正しい、と言うご批判があるのは承知の上で、このように書いています。
ここでも、サッカーを例にとって話をしましょう。
シュートを例に取ってみます。
決まりやすいシュートを打つためには、ゴールの隅に打った方がキーパーの正面に打つよりずっと確率が高いと言うことは、誰しも納得されると思います。
私は、シュートをコーナーに決めることが、隅を大事にすること、石の効率を大事にすることだと思っています。
初心者に、コーナーに決めるシュートを打つように求めると、意識してしまって、強く打ったり、枠の中に打つというより大事なことが、出来なくなってしまう現実を忘れてはいけません。
囲碁において、仲間の石と連絡して強くなると言うことは、強いシュートを打つことに、似ているのです。
コーナーで無くても、強いシュートは止めにくいのです。
まして、プレーヤーの人数に大幅に差があるときは、キーパーもどうしようもありません。
味方のプレーヤーが多いときに、コーナーに決めようとして意識しすぎるあまり、ミスキックしたり、枠を外してくれると大いに助かるのです。
このように、石の確実な連絡が出来るようになってきますと、最初は下手の石の連絡不備を突いて、大石を取ることが多かった上手も、下手の石が取れなくなってきますので、隅に入ってくることが多くなってきます。
15級近辺では、対局後に地の計算をするため、石の力より地が大事に見えてきて、地を大事にし過ぎるようになるため、一回碁がばらばらになるひとが、多く見られるように思います。
まず、9路盤では石の力を最大限に発揮する力を身につけるのが、より大事だと考えていただく方がよいと思います。
このように十分な腕力を身につけれれば、15級の壁突破ですしどんどん上達していける素地を身につけたと言えます。
このようになってくると、余裕を持って(殺す立場で)隅の死活の研究が出来るようになってきます。
石の死活が、次ぎの上達のポイントになってきます。
他にも、石が連絡することによるメリットがあるのです。
その話は次回に続く。
コメント
05月08日
05:25
1: たろ兄ちゃん
分かりやすいです。
次回も楽しみにしています。
05月08日
07:00
2: -
どうも地が気になってしょうがないです~~^^
これからは、石の強弱に気を付けてみます!!
05月08日
11:44
4: 絢♪
はじめまして。
なるほど・・と思いながら、読ませていただきました^^
ついこの前、9路がすごく強い方に、「9路でうつときに一番大事にしていることは?」と質問したら、「自分の石をつなげること」という答えが返ってきました。
自分の石がつながっていると、自分の石の心配をしなくていいので、のびのび打てる・・だそうで、やっぱり「石の連絡」が大事だなと思っていたところです。
実践するのは難しいですが、心がけて打ちたいと思います。
続きも楽しみにしていますね。