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囲碁
囲碁において、詰碁の大切さを誰もが語りますし、読む力の獲得のために欠かせない努力だと思います。
いろいろ初級者・中級者の碁を見ている内に、詰碁が一番大事な囲碁の要素なのだろうかと、疑問に感じるようになってきました。
初段の人が3段になりたいと考えたときに、詰碁の力をつける大事さはそれこそ身にしみて分かっています。
でも、初級者・中級者は詰碁の力以前に、素早い上達を考えたときに、もう少し他に考えることがあるように、感じるようになってきました。
読む練習・ダメ詰まりを数える時に、勘違いして勝手読みをしてしまうのは、経験不足から仕方が無いことなのです。
上級者・有段者から見たら、当たり前の事を見落としてしまうのです。
見落としたり、勘違いしたりしてしまう原因も、多くの場合は過度の緊張による物です。
過度の緊張が起きてしまうのは、まだ読むという思考回路が、本人に取って自然な物でないために、緊張しやすいのです。
英語学習の時と同じで、失敗したらどうしよう・笑われたらどうしようというマイナス思考が、自然な読みを妨げてしまうのです。
マイナス思考を打破するためには、小さな勝利の積み重ねが一番の特効薬です。
こんな実験があります。
AとBと言う二つの、似たような環境の住宅地で掲示実験を行いました。
A地域では、まず学生が戸別訪問して、郵便ポストに交通安全ポスターを貼らしていただくように頼みます。
これは、ほぼ100%了承されました。
次に一月くらい間を開けてから、A群のご家庭に、2週間だけ大型の交通安全のポスターを、目立つところに貼らせていただくようにお願いしたところ、76%が了承してくれました。
B群では、いきなりですが、同じように2週間だけ大型の交通安全ポスターを貼らせていただくようにお願いしたところ、引き受け率は17%にとどまりました。
詰碁をガンガン解きなさいと言うのは、これと同じ指導の仕方をしているのではないかと、この頃迷いが生じてきました。
この引き受け率17%のように、詰碁嫌いを量産するのに一役買っているのではないかと考えるようになったのです。
囲碁きっずでは、9路・13路から、囲碁を指導するのを推奨しています。
これは、今の実験結果からも正しいことだと思います。
もう一つ、詰碁以前に教え方を工夫して、小さな勝利経験を初心者に積んでいただくうまい方法は、無いかと考えるようになりました。
外出時間です。
コメント
05月31日
15:29
2: 風鈴(永眠)
初級の方には詰碁の読みはあまり必要はないかなとゆう気は僕もします(^^;)
極端な話、2眼でいきと、シチョウさえわかればいいと思います(^^;)
中級くらいでもあまり必要ないきも(^^;)
鶴の巣ごもりとか、オイオトシとかを教えるくらいでいいんじゃないでしょうか(=゜ω゜)ノ
05月31日
15:55
3: 星めぐり
行ってらっしゃーい。
お気をつけてー。
05月31日
17:14
4: -
うーん、今現在も以前指導された通りの7割位解ける詰碁を解くのを継続してますが(もちろん好きで継続)、
上級者、有段者レベルになるまで無駄になってしまうのでしょうか?^^;
05月31日
18:16
5: -
小さな勝利の積み重ね!・・・すごく、いいことのような気がします!!これは聞いた話ですが、初級者は、どんどん打ち込んで自分で勝のパターンを見つけることが一番早く上達するそうです!!詰碁は、読みの力をつけるのに有効で、最初は、簡単な詰碁を何度も頭の中で解いてると読みの力がつくそうです!!あくまで、聞いた話なので、自分に詳細を聞かれても困ります^^
05月31日
18:23
6: 松江大好き
桜季再来夢さん、風鈴さん、まみみんさん
コメントありがとうございます。
モノクロさん
詰碁、好きであるのならやった方が良いのは間違いないんです。
ただ、今考えて居るのは基本詰め碁以外の詰碁に、過度にこだわる必要は、上級になるまではあまりないような気がしてきているんです。
それより、先に身につけた方が、実戦で読みを行うのに役に立つものが、詰碁以外にあるのでは無いかと思い始めたんです。
そのテーマについては、別な日記で話したいと思います。
05月31日
19:19
7: -
わかりました^^
次回の続編を気長に待ってます^^ノ