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雑記(囲碁関係なし)
前の日記で書いた、「ドラえもんの道具で何が欲しい?」という質問を妻にしたところ、
「バイバイン」
というスリリングな返答が得られました。
物体にふりかけると5分ごとに分裂して2倍に増える、という色々な物理法則を超越した感のある不思議な薬ですが、ドラえもんの作中ではのび太がこれを栗まんじゅうにふりかけ、食べきれなくなってごみ箱に捨てた栗まんじゅうが増え続ける……という恐ろしい描写がなされています。
この状態を回避するため、食べるための予備要員を沢山配置した上でお気に入りのスイーツにバイバインをふりかけて思う存分食べる、もしか全部食べ損ねたらその時は地球の(宇宙の)終焉だ、という恐ろしい遊びをしたいらしいのですが……
ちょっと調べてみたところ、バイバインに関する科学的な諸問題は「栗まんじゅう問題」と呼ばれ、アンサイクロペディアで詳細な考察が加えられていました。
序文を引用してみましょう。
栗まんじゅう問題
栗まんじゅう問題(くりまんじゅうもんだい)とは、漫画「ドラえもん」に登場するひみつ道具「バイバイン」によって増殖を続ける栗まんじゅうの行く末を心配して貴重な時間を浪費するという、非生産的な活動のことである。
数々の学者がこの問題に取り組み、より生産的に使えるはずの時間を無駄にしてきた。その経済的な損失は計り知れない。産業を低迷させるテロあるいは陰謀とも言える。なお、「ケロロ軍曹」や山本弘の雑記においてもこの問題を検証した記述が見られるなど、その知名度は高い。その発祥は1929年、ロシアのベリヤーエフが書いた小説『永久パン』だといわれている。
これがどれほどの問題を持っているかを理解しやすくするために、この項目では実際に時間を浪費してみることにする。なお栗の味を覚えていない福岡・山口の両県民は、「湖月堂の栗饅頭」を標本とし考察すること。
……だそうです。詳しくは、こちらのサイトを参照してください。
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E6%A0%97%E3%81%BE%E3%82...
たしかに非生産的な活動ではあります。それは認めざるをえませんが、面白いことというのは往々にして非生産的な活動だったりするものです。
相対論的効果、シュバルツシルト半径、質量保存の法則など、この問題を知る者が誰しも考えずにいられないような事柄が、ものすごい密度で考察されています。
たいへん面白いですよ?