http://www.amazon.co.jp/dp/4062167506
goxiなら読んだ方も多いと思います。
ブログにも書きましたが、囲碁ファンの中には市兵衛という登場人物が将棋棋士の加藤一二三九段のままのキャラクターだとは気付いてない方も多いかもしれません。
http://ameblo.jp/zerosum24/entry-10971236158.html
市兵衛というより、もう加藤さんが碁を打っている感じでおもしろかったです。
好きなところをいくつか紹介すると
・自分の対局を名局と言う
・盤を相手側からも眺める
・ネクタイ(作中では羽織紐)が異様に長い
・駒音(石音)が高い
神武以来の天才と言われた加藤さんは市兵衛の碁の棋力よりはるかに強く、実際に名局なのです。いつもの早口で言われると周りも苦笑しながらも、うなづくしかありません。
将棋では先後同形になることもしばしばありますが、それでも相手の方にまわって眺めたことがあるそうです。
長いネクタイを垂らして膝立ちになって盤を眺めている姿には独特の雰囲気があります。
作中でもおりつの黒石を弾き飛ばしてしまうくらい石音が高く打っていますが、加藤さんは対局中にあまりに勢いよく指して駒を割ってしまったことがあるほどです。
加藤一二三伝説はおもしろいものばかりなので著者の犬飼さんが登場させたかったのも分かります。