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涼さんの日記

(Web全体に公開)

2011年
09月01日
22:55

【改訂】AEDの真実


【改訂】
・「1秒間に100回」→「1分間に100回」
・医療関係者に確認を取りました。「AEDは心臓を止めるのではなく、心臓の震えをとめる。その結果止まることもある」というような内容に変えました。



先日、上級救命の講習に行ってきました。

消防署に行って、講習開始!

内容としては、

・心肺蘇生実技
・AED実技
・実技試験

・止血について
・包帯
・気道異物除去法
・体位
・筆記試験

でした。

職場より近い近い♪
と、朝から少し油断して遅刻しそうになっちゃいましたよ。
遅刻、早退は受講終了とは認められず、認定がおりないんです。

間に合ってよかった(^^)

じゃ、いつものようにレポートします。

とは言え、実技メインな所があったので、さらっとね(^^;)


さて、皆さん。
皆さんは、AEDについてどういうイメージを持っていますか?

「あれば安心!」

「半自動的に心臓マッサージをしてくれ、心臓が止まっていても動かしてくれる!」

「音声で指示を出してくれるから、AEDさえあれば大丈夫♪」

という所でしょうか。
少ないとも、私はそんなイメージでしたが、この講習を受けてその考えが180度変わりました。


【応急手当の目的】
応急手当の目的は3つ。

・救命
・悪化防止
・苦痛の軽減

です。
「苦痛の軽減」は、肉体的苦痛のみならず、精神的なものも含まれます。
だから、手当のさい、「大丈夫ですよ」とか声をかけるのも大事になります。


【応急手当の必要性】
カーラーの救命曲線というグラフがあります。興味ある方は検索してみてください。
そのグラフは、要するに心停止から時間が経てば経つほど蘇生率が悪化するというものです。

蘇生率は、心停止後3分、呼吸停止後10分、多量出血30分でそれぞれ50パーセント。

脳細胞は、心停止から3分で破壊が始まり、5分で壊滅的になるそうです。


さて、そんな状況にある人を救うために救急車が頑張っているのですが、その救急車、通報からだいたいどれくらいで来るかご存知ですか?


全国平均で、だいたい6~7分だそうです。

その間、応急手当をするかしないかがどれほど大きな違いを生むか、想像にかたくないと思います。


講習で初めて目にしましたが、それをイラストにしたものが「救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)」です。
興味がある人は、検索してみてください。


【突然死を防ぐために】
小児の突然死においては、溺水、ケガ、窒息などの不慮の事故が原因のほとんどです。
防ぐためには具体的な予防策をとることが最も重要ですし、子どもから目を離さないことも重要です。

成人においては、主に心臓発作と脳卒中が挙げられます。
胸、腕、背中などの激痛、身体のしびれ、麻痺、物が二重に見えたり、ろれつが回らなくなるなどの症状が現れたら、迷う事なく119番をしましょう。


【AEDと心肺蘇生】
心肺蘇生(CPR)とは、反応と普段通りの息がなく、呼吸と心臓が停止もしくはこれに近い状態に陥ったときに、呼吸っ心臓の機能を補助するために「人工呼吸」と「心臓マッサージのための胸骨圧迫」を行うことを言います。

年齢により、手当に違いが出てくるので、これからは以下の区分に乗っ取って話を進めます。

成人…8歳以上
小児…1歳以上8歳未満
乳児…1歳未満


さて、AEDとはなんなのか。
冒頭のイメージだった私は、「AEDと心肺蘇生は併用する」と言われたとき、なんで?と疑問に思いました。
AEDのベールを剥いでいきたいと思います。


AEDとは、Automated External Defibrillatorの略で日本語で「自動体外式叙除細動器」です。

『使う場合は、まず電源を入れます。』

これが出来れば後は簡単。
機器が音声メッセージなどにより、救助者に使用方法を指示してくれるんです。

電源は、スイッチ式の物と、フタを開けることで電源が入る物とかあります。


AEDは、高性能の心電図自動解析装置を内蔵した医療機器で、心電図を解析し除細動(電気ショック)が必要な不整脈を判断します。

また、除細動が必要ない場合にはボタンを押しても通電されないなど、安全に使用できるように設計されています。


それでは、完全にAEDのベールを剥ぎ取りましょう。
AEDが感知するのは「突然の心停止」の原因となる心臓の動きです。
それは、「心室細動」と「無脈性心室頻拍」です。

「心室細動」とは心臓の筋肉が無秩序に震えている状態で血液を送れていません。

「無脈性心室頻拍」とは、心臓の下半分だけが規則的だが非常に速く動いている状態です。早過ぎるため空回りとなり、血液を送れていないものを言います。

AEDは、これらの心臓の震えを止める装置です。

震えを止めることにより、心臓が止まることもある、ということです。

心肺蘇生と併用しなくてはいけない理由がよくわかりますね(^^;)


さて、AEDを使用する対象は「成人」と「小児」です。「乳児」には使えないので注意してください。

また、「成人」用の電圧では「小児」には強すぎるため、AEDには小児用電圧に変えるスイッチ、あるいはパッドが入っています。

しかしながら、入っていない物もあります。その場合は、成人用で代用します。


【心肺蘇生】
AEDにより心臓が正常な動きを取り戻せば良いのですが、止まる場合もあります。その時は、胸骨圧迫が必要です。
心肺蘇生までの流れをざっと書きます。
ですが、実技でやらないと身につきづらいと思います。
ぜひ実習を受けてください。

1、周囲の安全の確認
  倒れている人の近くに行っても大丈夫か

2、反応の確認
  肩を叩きながら呼びかける。乳児の場合は足の裏を刺激する方法もある

3、大声で助けを求め、119番通報とAEDの搬送を依頼する
  救助者は多い方が良い。また、助けを呼んだかどうかは「医療機関を探したか」ということにも影響が出てくることがある。119番やAEDの搬送を依頼する場合は「あなたが119番をしてください」「あなたがAEDを持ってきてください」と特定の人にお願いしましょう。誰も回りにいない場合は2通りです。「成人」の場合は119番をし、近くにAEDがあれば取りに行って、それから心肺蘇生。「小児」「乳児」の場合は5サイクルの心肺蘇生をしてから119番をし、近くにAEDがあるなら取りに行く。

4、気道の確保

5、呼吸の確認

6、心肺蘇生


『心肺蘇生』
1、人工呼吸を2回
2、胸骨圧迫を30回

救助者が複数人の場合は、
1→2→1→2・・・
と、これを5サイクル(約2分)したら交代を目安にしましょう。

また、人工呼吸はやらなくてもよい。

『胸骨圧迫』
圧迫部分は左右の乳頭の真ん中あたり。
手のひらの下の部分で4~5cm胸が沈むくらいの力を加える。
「小児」には片手で行う。もう片方の手は、気道の確保のために頭部に添える。
「乳児」の場合は、左右の乳頭を結ぶ線と胸骨が交差する部分より指1本分足側の部分が圧迫位置となる。中指、薬指の2本で行う。
押すテンポは1分間に100回くらい。
アンパンマンのマーチがいい塩梅だと昔の講習で言われました。
友達に調べてもらったら108テンポくらいだとのことです。
なるほど~。
ちなみに、「そうだ、うれしいんだ」から歌いだすと、人工呼吸のタイミングが「いやだ!」となって、まるで「死んじゃいやだ!」というような感じを受けますよ(^^)


意識が戻ったり、反応があった場合は回復体位を取らせる。
これについては、検索して写真でみてください。


これくらいでいいですかね?
AEDについて少し驚きがありましたか?
この研修を受け、みんなが心肺蘇生を知っていないとAEDがあっても蘇生は難しいのかもしれないと感じました。
ぜひみなさんも積極的に受けてください。

以上、上級救命の研修報告を終わります(^▽^)
ぃーね! (2) まりな@(携帯用)  ひからず晴れ横浜 

コメント

2011年
09月01日
23:35

AEDを見ても、実際に使えるだろうか?と思っていましたので勉強になりました。
電源を入れると使用方法を指示してくれるんですね。

成人は8歳以上なのか。ふむふむ。
押すテンポは1分に100回くらいの間違いかな?

いずれにしても、一度は研修を受けたいですね。
報告ありがとうございました^^

2011年
09月01日
23:37

2: 絢♪

お疲れさまです。
すごく、しっかりと勉強されてますね~。

AEDは致死的不整脈をとめる機械なので、
AEDが作動して心拍が再開された後には、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をする必要はないです。
実際、目の前に人が倒れていると、頭真っ白になってしまうんですけどね。。
繰り返しの訓練が大切です。

2011年
09月01日
23:40

3: クニ

以前、家庭防災員として、
心肺蘇生の講習を受けたことがありますが、
難しかったです。

しかも、忘れかけているし…。

この日記を読んで、もう一度
講習を受けたいなと思いました~。

2011年
09月02日
13:11

5:

○●猫町さん●○
テンポの記載ミス、指摘してくださりありがとうございました(^^)

聞くとやるとは大違いですから、講習、オススメします(^^)


○●絢♪さん●○
記載についての指摘、ありがとうございます(^^)

何度もやって身体に覚えさせたいと改めて感じました。
絢♪さん、医療に関して博学なのですね(^^)
この研修報告を明日みんなの前でやるので助かりました(^▽^)


○●クニさん●○
心肺蘇生なども、少し経つとやり方が変わったりしますからね…
改めて受けてみると良いかもしれませんね(^^)


○●桜季サランさん●○
とても辛い経験をお持ちなのですね。
確かにAEDの普及で助かる命が増えてきているとは聞いていますが、そのような悲しい経験をする方はまだいますよね。

助けようとしたのに助けられなかった辛さ。
それが知り合いだとすれば、相当な喪失感、絶望感だったことでしょう…

そのような方たちのための施設が、確かにあってもいいかもしれませんね。

私は、カウンセリングの講習にも多くの人が参加して欲しいと感じています。

2011年
09月02日
14:03

私も職業の関係上普通救命Ⅰの認定を持っていますが、定期的に実技をしないと忘れてしまいますね。
胸骨圧迫はなかなか正しく入らなくていざと言う時不安です…。

2011年
09月03日
18:43

7:

○●みかりんさん●○
普通救命を認定されているのですか。すごいですね(^^)
実技は、ホント、定期的に受けた方がいいですよね(^^)

棋譜作成
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