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囲碁理論
石というものは、のびれば普通手数が2手のびます。
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左上、取られるまであと1手。左辺、取られるまであと3手。左上の形から一つのびたことで、手数が2手のびているのが分かります。2手のびたという事は、相手は次に1手しか打てないんだから、基本的にこの石はもう捉まらないという事です。
のびれば2手のびる、という法則は、最初に自分が何子あろうと同じ事です。左下、2子のアタリから一つのびた形ですが、やはり2手のびてます。
もうちょっと言うと、N個のまっすぐつながった石には、碁盤の端でなければダメが(2+2N)個あるということです。
ところが、つながり方がギザギザになってくると事情が違うようです。
上辺から右上にちりばめた白石を見てみましょう。
2子のつながった石は、6個のダメを持っており、手数は6手です。
これを直角方向に1子増やして3子にしたとき、ダメは7個。4子で8個、5子で9個です。一子増えるごとに一手しか手数がのびていません。まっすぐのびていくのに比べて、なんと効率の悪いことでしょうか。これは、直角方向にのびてゆくと、角部分の内側に来るダメが共通ダメとなっており、手数の延長に役立っていないことに起因しています。
つまり、N(3以上)個のギザギザにつながった石には、ダメが(4+N)個しかなく、まっすぐつながった石より手数が短いのです。
これが要するに、シチョウのメカニズムですね。
ギザギザ方向に追い立てることで、ダメを一つしか増やさせないということが可能なのです。従って、増えた一つのダメを次の自分の手でつぶせば(=アタリをかければ)、相手の手数をのばさずに追い続けることができ、碁盤の端っこで唯一のダメがどん詰まりによって消滅し、取ることができるという訳です。
この考察が何の役にたつのか、それは私にもよくわかりませんが、もしかしたら攻め合いの際に手数をのばす方法を考える時役に立つかもしれませんね。
久々にやってみた囲碁理論の言語化ですか、簡単なことでも記述には文字数を使いますね。やっぱり、碁を左脳的論理で分析するのは骨の折れる作業です。