大タイトル戦(将棋も)など2日制の対局で1日目の最後の着手を封じて、封筒などに入れ翌日再開まで誰にも見せない。かつては名人・本因坊リーグも2日制で封じ手があった。 3時間持ちが主流の現在、日本だけで行われている。
趙ー小林(光)時代にこんな事があった。 封じ手をした趙さんが『書いたものをもう一度見たい』と言いだしたのだ。『ちゃんと書いたか気になると眠れない』というのだ。 気持ちは分かるが一度封じたものをまた開けるというのはどうか。もちろん前例はない。
こういう時、断を下すのが立会人。その碁は石田芳夫だった。二人の兄弟子である。 石田は小林の同意を取り、開けて見る事を許した。
別室に移動しようとする趙に、『書き直したら”待った”とみなし、反則負けだからな!』と注意する。 『そんな事しませんよ』と答える趙に、部屋中ドット笑いが起こる。 さすが石田さん、名さばきだった。
今日は大晦日。追われるように生きている普段だが、来年のことを考え、それを一晩封じるのも良いのではないか。
明日は封じ手開封、そして2012年がスタートする。
みなさん、良いお年を!
コメント
12月31日
15:53
1: ゆかりか
今年もいろいろありがとうございましたm(__)m
2年半ぶりに13路も教えもらって嬉しかったです♪
来年もよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください~☆
12月31日
17:32
2: やじるし
待ったなしで!(笑い)^^
今年はたくさんお世話になり、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください~!