これは東京でたくさんの囲碁教室をやっている、X先生のお話です。
年配の方ばかりの教室。7級の女性(仮にA子さんとします)が初めて星目で勝利しました。『強くなりましたね。次回から”6級”、置き石も1子減らしましょう』という事になりました。
ここから物語が始まります。 A子さんには同年配で棋力も同じ7級のライバル”B子”さんが居たんです。
数日後、B子さんからX先生へ封書が届きました。 それには達筆(かなり読みずらかったらしい^^)で次の内容が。 ①A子さんとB子さんはここ1年ほぼ互角である事 ②A子さんが勝った当日はX先生が全員相手の8面打ちで集中力が落ちていた事 が書いてありました。 つまりA子さんの昇級に”異議有り!”という訳です。 しかもその手紙には消し印が無かった。つまり自分でX先生の家まで届けたという事です。
X先生は何か怖ろしいものを感じ、次週からB子さんも6級に昇級させたということでした。
自分より棋力が低い方の段級位というのはどうしても無感心になりがちです。 先生にとっては7級も6級も殆ど同じでしょう。 でも当人にとってはそれはまさに”生命線”なのです。
話は飛びますが、江戸時代後期に本因坊丈和は権謀術策を用い、ライバル井上幻庵因碩を出し抜いた形で名人位に就いたと言われています。 B子さんがA子さんの”6級昇級”を聞いた時の’驚きと怒り’。 これは幻庵が丈和の突然の”名人就位”を聞いた時の’衝撃’にも匹敵するものであったと思うのです。
幻庵もすぐに幕府に対し、”異議有り!”の抗議書を出しています。(直接持って行ったかもしれません^^)
この一件から教えられるのは、棋力に関係なくみなプライドを持って碁を打っていると言う事。 そして女性は怖い と言う事。 この2つをもって今回の結びと致します。
ではまた^^。
コメント
04月14日
21:52
1: シャントット☆すぴマど
女性は怖いです。
ほんとですねw
女性の私がいうのだから、間違いないですb
04月15日
03:55
2: ゆかりか
そかぁ、級にプライド持ってるのね~。
ゆかは今、みーたんとりょくさんとしまさんと4人でペア碁打ってますが、勝ったり負けたりです。
16級のしまさんに負けるけど、誰々より弱いとか強いとかって感覚は無いので平気です^^;
しまさんがゆかより強い所(地をしっかり取る所と感覚のいい所)は見習いたいって思っています^^
誰々みたいに読めるようになりたいってゆうのは、いっぱいありますけどね~(*^_^*)♪
04月15日
11:19
3: -
ここまでやるんですかね。教えることの難しさを感じます。
私も毎週、中高年の女性相手(同世代)に打っています。心掛けているのは、下記2点です。
1.誰とでも同じ感覚で打つこと。
2.対局相手を特定せずに、なるべく平等にお相手をすること。
04月18日
11:58
4: 鈴鹿本因坊
>>シャントットさん
そうですか やはり^^
>>ゆかさん
碁というより なんか意地というか 張り合いたいという気持ちなんでしょうね
>>あかさん
なるほどです。 嫉妬深いですからね はい。