利根川の杭さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
05月02日
21:33

碁を知らない子が弟子入り


昨日図書館から借りてある中山典之著「悠久4000年囲碁の魅力」を読みました。
第1章 碁界の白菊 白鳥澄子五段小伝
第2章 女流棋士の大御所 伊藤友恵五段(当時)の路
第3章 囲碁上達 12の急所
の3章で構成されている。

第1章、第2章は両女流棋士が語ったものを文筆家中山典之がお二人の語り口でまとめたもので、とても面白く2時間くらいで一気に読みました。
第3章は適当につまみ読み、今後もちゃんと読む気はなし。

読んで驚いたのは、全く碁を知らない数え10歳の少女が碁の専門家になることを決意し人形と羽子板を抱えて専門棋士の家に弟子入りして、16歳で入段、その後女流棋士のトップとなった人物がいるということです。
その子を弟子として迎え入れた師匠もすごい太っ腹というか、実に偉い人だなあと思いました。
こんな例は後にも先にも伊藤友恵先生だけでしょうね。

何も知らないで入門するとえらく得をするものだとも思いました。師匠から「お前は弱いのですから、どなたさまにも丁寧にお辞儀をしてドンドン打っていただきなさい。1日に少なくとも10番は打っていらっしゃい。」と命令され、方円社に通って小野田千代太郎、中川亀三郎、高部道平ら一流のプロに打ってもらえたんですから。
本人にしてみれば地獄の修行だと思いますが、我々素人のザル碁打ちからすれば涎がでるような話ですね。
ぃーね! (2) コアラ♪  えどわーど 
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