いつぞやの日記に書きましたが私は目算だけでなく数えるのが苦手です。
初級者の頃、セメアイはダメの数を数えればいいというのがわからなくてダメがたくさんあいたセメアイになると「こう打つとああくる」と読んでも読みきれないし、結局「打っちゃったほうが速いや」と打てば2手も3手も負けていたり勝っていたりなんてことがよくありました。(・・・恥ずかしながら今でもたまにある)
今はセメアイはダメの数を数えるという知恵はついたんですけども、サガリやツギを打たないとダメをつめられないとき、内ダメのあるとき、目があるとき、中手のときなど単純にダメの数を数えただけではセメアイの結末がわかりませんね。
そこでセメアイを短時間でヨム方法、言い換えればダメを数える方法を数日間の日記で模索してみます。
この図は最も簡単。
内ダメが全部つまっているから双方のダメを数えればいい。白黒5手づつだから先に打った方がセメアイ勝ち。
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この図になると少し悩ましい。
単純にダメの数を数えると白が6手で黒も6手。同数だから先に打った方が攻め合い勝ちと言っていいのだろうか。
結論はそのとおりで先に打った方がセメアイ勝ちなのだが1線の内ダメをどのように解釈したらよいのか。
結論は白の1線にトビツケル手がいっぺんに2手ダメをつめる好手なので黒から打っても白セメアイ勝ちになる。
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├┼┼┼┼┼┼●●○○┼┼┼┼┼┼┼┤
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この図になると単純なダメの数だけではセメアイの結末がわからない。
白7手、黒6手だから黒から打っても白セメアイ勝ち、というわけにはいかない。
白から打てば白セメアイ勝ちだが、黒から打てば1線にサガリを打ってセキになる。
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この図はdameさんが毎日出題している詰碁の一つ。黒先の問題。
私は筋を知っているから下の図になることはすぐにわかる。でもその先眼あり眼なしで黒勝ちだと読むにはダメをどうやって数えたらよいのだろうか。
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├●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├●●○┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├○○●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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今日わかったことは
法則1
内ダメが全部つまっていて、外ダメをつめるのに余計な手が不要な場合はダメの数を数えればよい。
コメント
05月19日
21:39
1: 並のアマ
すみません、2番目の図は黒先でも白勝ちではありませんか?
05月19日
22:27
2: 利根川の杭
並のアマさんありがとうございます。
おっしゃるとおりですので本文を訂正しました。
これからも誤りがあればどしどし指摘してください。