今度は中手の手数について薀蓄を傾けてみます。
中手の九九
「三三、四五、五八、六十二」 (さんさん、しご、ごは、ろくじゅうに)と読みます。
私は碁歴41年目にして中手の九九をマスターしました。もっと早くに知っていればよかったと思っています。
意味するところは、三目中手の手数は3手、四目中手の手数は5手・・・・ということですが、注意しなければならないのは中手を着手する前の状態から数えた手数なんですね。
つまり、A図の左上の白の手数が3手、上辺の白は5手、右辺の白は8手、中央の黒は12手ということです。
A図
┌┬┬○●┬○●○┬┬┬○●┬○┬┬┐
○○○○●┼○●○○┼○○●┼○┼┼┤
●●●●●┼○●●○○○●●┼○┼┼┤
○○○○○○○○●●●●●┼┼○┼┼┤
├┼┼┼○┼┼○○○○○┼┼○○○○○
├┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼○○┼┼┼┼┤
├┼┼┼○●●●●●●┼┼○┼●●●●
├┼┼┼○●○○○○●┼┼○┼●○○○
├┼┼┼○●○┼┼○●●┼○┼●○┼┤
├┼┼・○●○┼┼・○●┼○┼●○┼┤
├┼┼┼○●○○┼○○●┼┼○●○○┤
├┼┼┼○●●○○○●●┼┼○●●○○
├┼┼┼┼○●●●●●○○○┼○●●●
├┼┼┼┼○○○○○○○┼┼┼○○○○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
すでに中手が着手してある状態ならば中手の九九の手数から中手の石数を引けば手数が出てきます。
B図の左上の白の手数は2手、上辺の白は4手、右辺の白は6手、中央の白は9手です。
B図
┌●┬○●┬○●○┬●┬○●┬○┬┬┐
○○○○●┼○●○○┼○○●┼○┼┼┤
●●●●●┼○●●○○○●●┼○┼┼┤
○○○○○○○○●●●●●┼┼○┼┼┤
├┼┼┼○┼┼○○○○○┼┼○○○○○
├┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼○○┼┼┼┼┤
├┼┼┼○●●●●●●┼┼○┼●●●●
├┼┼┼○●○○○○●┼┼○┼●○○○
├┼┼┼○●○┼●○●●┼○┼●○┼┤
├┼┼・○●○●●・○●┼○┼●○●●
├┼┼┼○●○○┼○○●┼┼○●○○┤
├┼┼┼○●●○○○●●┼┼○●●○○
├┼┼┼┼○●●●●●○○○┼○●●●
├┼┼┼┼○○○○○○○┼┼┼○○○○
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そこで問題です。
C図のセメアイで白の手数は13手である。何故13手なのか理由を問う。
わかった方は奮ってコメントしてください。
C図
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼○○○○○○○○○┼┼┼┼┼┤
├┼┼○┼●●●●●●┼┼○┼┼┼┼┤
├┼┼○┼●○○○○●●┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼●○┼●○○●┼○┼┼┼┼┤
├┼┼○┼●○●●・○●┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼●○○●○○●┼○┼┼┼┼┤
├┼┼○┼●●○┼○●●┼○┼┼┼┼┤
├┼┼┼○┼●○○○●○○┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼○●●●●●○┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼○○○○○○○┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
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コメント
05月27日
00:28
1: mikoinrp
問題図で白のダメは3つ開いていますが黒が2手目を打つと白は当たりになるので白は黒の外ダメを詰める暇が無くて、中の黒を取らなくてはいけません。取った瞬間白は6目中手の形になるので杭さんの説明によれば手数は12ということになります。これに先の黒の1手目を加えて13手になります。
問題図を漫然と見ると、どう考えても白は全く勝てそうもないように見えるのに、白から打てば白が勝つんですね。恐ろしいことです。
05月27日
14:30
2: 利根川の杭
mikoinrpさんの解答はたぶん正しいと思います。
しかし、私が用意していた解答は違う観点からのものでした。
3、5、8、12・・・という数列だと次の数は17になりますね。
だから七目中手の手数は17。
17手から中手してある4手を引いて13手になる。
参考 http://goxi.jp/diary/105268