今日は「眼あり眼なし」について研究します。
日本棋院発行の「新・早わかり用語小事典」によれば、「眼のある石(有眼石)と眼のない石(無眼石)との攻め合いのことである」と説明されている。
私に言わせればこの説明は少々舌足らずで「内ダメがある」という言葉が入っていないといけないと思います。
内ダメがないセメアイならば眼のあるなしに関係なく双方の手数を数えればセメアイの結末がわかります。
「眼あり眼なしはカラの攻め合い」なんて格言があるようにほとんどの場合眼のある方が有利なのですが、「眼あり眼なしも時による」という格言もあって眼なしの方がセメアイ勝ちになるケースもあります。
下図のセメアイは黒から打てば黒勝ち、白から打てば白勝ちになります。
このことを秒速でヨムにはどうしたらよいか?
眼ありの黒の手数は内ダメ加えて数え、眼なしの白の手数は内ダメを除いて手数を数えるのです。
すると、黒の手数が5手、白の手数が5手ですから早いもの勝ちとなります。
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法則4
「眼あり眼なし」のセメアイの内ダメは眼あり側の手数として数える。
コメント
05月26日
12:56
1: mikoinrp
「眼ありの黒の手数は内ダメ加えて数え、眼なしの白の手数は内ダメを除いて手数を数えるのです。」
なるほど、これは便利なことを教わりました。今までは1手ずつ読んでいたので途中で分からなくなったりしましたが、これからは間違えないで済みそうです。
05月26日
14:00
2: 長崎美人
手数が長いときは非常に便利な法則ですね。
知らない人が多いのでは?
05月26日
14:26
3: 並のアマ
大中小中のときも同じ法則が使えます。
また、セキを拒否して勝てるかどうかの判定にも使えます。
非常に便利な法則です。
(できれば広まって欲しくなかったw)
05月27日
10:41
4: 長崎美人
わかりやすいサイトがありました。
参考までに。
http://mrkigo.sakura.ne.jp/semegen/gen6meari.html
05月27日
14:16
5: 利根川の杭
みなさんに好評をいただいてうれしい ヽ(・ω・´)ノワーイ♪ヽ(´・ω・`)ノワーイ♪ヽ( `・ω・)ノ
長崎美人さんサイトの紹介(*´∀人)ありがとうございます♪
05月27日
15:15
6: 長崎美人
実にすばらしい研究だと思います。
このように有意義なものを教材データベースに登録していただければありがたいですね。
05月27日
21:21
7: 利根川の杭
こんな日記でお役にたてるならコピペして自由に改変して使っていただいて結構ですよ。