春海

<< 2013年6月 >>

1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30

春海さんの日記

(Web全体に公開)

2013年
06月11日
12:48

家賃の不思議

タグ :
 アパート住まいなので、当然毎月家賃を支払っています。契約の時、支払い方法は振り込み・手数料は借り主負担と言われましたが、これが実に不思議です。

 商取引において、代金を振り込みで払う場合、一般的には手数料を差し引きます。若い頃、集金の手間賃がかからないから売り手が負担するのだと教わりましたが、なぜか、家賃は借り主負担が慣習になっています。

 その頃もアパート住まいだったので、試しに手数料を引いて送金してみました。すると、大家から足りないと言われ、深く追求しないで支払いました。

 今回(と言っても数年前ですが)、その経験も含めて、大家である小規模な不動産会社の社長と話しましたが、理由はよくわからないがそういう慣習だという事でした。近いので現金で払いに来る、と言うとやはり振り込みでと依頼されました。通帳に記録が残ることが関係しているらしいのですが・・・。

 ちなみに、その会社は損保もやっており、2年毎に火災保険を更新するのですが、その保険料は手数料を差し引いての振り込みです。


 これは全国共通なのか、貸しビルの家賃もそうなのか、またこの慣習ができた理由は何なのか、あるいは法的な根拠があるのか、それらを知りたいのですが、ネット検索でも出てきません。ご存じの方いらっしゃいませんか?
ぃーね!

コメント

2013年
06月11日
13:00

保険料については、契約者は保険料だけ、支払うことになっていますから、振込み手数料については、代理店が負担することになっています。
でも、最近は現金の取り扱いはしない方向になり、口座引き落とし、コンビニ払い、カード払いをお願いしています。

2013年
06月11日
13:14

2: 春海

ちゅうさん
 保険料については、手数料を差し引く法的な根拠があるということなんですね。

2013年
06月11日
13:29

民法第484条 は「弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において、その他の弁済は債権者の現在の住所において、それぞれしなければならない。」と定めています。これを持参払いの原則と言います。契約で支払い方法として銀行振込が特約されている場合は、手数料は支払者の負担とすると明記されていると思いますが、無くても上記の原則から支払者の負担になります。
手数料を払いたくなければ第三者の銀行口座への入金という方法で払えば(指定口座と同じ銀行に行かなければならない、但し支店は別でもいいはずです)ただになるかどうか知りませんが、手数料がかかっても僅かのはずです。

2013年
06月11日
17:01

そう、弁済費用は弁済者負担が原則ですよね。

私の顧問料は、契約書には何も記載がありませんが皆さん満額払ってくださいます。

また、よそ様の振込みの記録を見ていても、ほとんどの方は振込手数料を自己負担して振込んでいるようで、家賃に限りません。

どうも、振込手数料は受取人負担と言う商慣習はもう行わていないっぽいな、というのが私の実感です。

2013年
06月11日
21:07

5: 春海

mikoさん、どくとるさん
 手数料は債務者負担が原則なんですか。ならば、集金という行為自体がサービスで、手数料差し引きOKもその延長上なんですね。

 そしてそれは現在すたれてきているが、家賃は昔から原則通りだった、と理解しました。

2013年
06月11日
21:18

何故持参払いが原則かというと

民法の規定は弁済についての規定ですから、金銭を弁済する最も普通の場合、即ち借金を返済する場合を念頭に置いて一般化されたものだと思います。

借金をする場合、貸主(となる人)を呼びつけて「金を貸してくれ」と言う人はいませんよね。みな自分の方から金を持っている人の所に足を運んで借金を頼みこむわけです。それならば返す場合にも同様にすべきではないか、という考え方だろうと思います。

従って、弁済の費用を債権者が負担する慣習があったとは、私は認識していません。取り立てはサービスと言うよりも督促の意味が強いのではないでしょうか?

2013年
06月11日
21:41

7: 春海

>6
 ふむ・・・なかなか難しいですね。ちょっと民法を読んでみました。

 ここでのテーマに直接かかわるのは485条(弁済の費用)で、債務者の負担と定められていますね。その理由が484条、つまり債権者のところへ赴いて弁済する義務があり、そのための交通費などが弁済の費用というわけです。現代ではどんな遠いところでも口座振り込みが可能で、手数料は費用としては安いものですね。

 なお、買い物の代金も、買った時に払わなければ借金と同じ(民法上の債務)なので、必ずしも借金を念頭に置いた規定ではない、と僕は思いますがどうなんでしょうねぇ。

2013年
06月11日
22:28

仰る通り勝った時に払わなければ借金と同じです。つまり代金債務にも持参払いの原則が適用されるわけです。

私が借金(消費貸借)を念頭に置いて一般化したのだろうと言ったのは、あまり多様な法形式が無いローマ時代に作られた法律(ローマ法)がナポレオン法の基になっており、ナポレオン法はほとんどそのままフランス民法に採用されました。そして日本の民法はそのフランス法を基に作られたので、消費貸借を念頭にしたのだろうと推測しました。

2013年
06月11日
23:17

9: 春海

>8
 なるほど、法制史的にはそういう説明が妥当なんでしょうね。それにしてもみこさん詳しい!

 ところで、「勝った」という誤変換から、賭碁の支払いを連想してしまいました、支払うのは負けた方ですがね^^

2013年
06月12日
09:15

10: ちゅう

月末に支払いがありますが、これに関しては、振込料は受取人に負担していただいています。
振込手数料は受取人負担と言う商慣習は、まだ生きています。大手の企業さんも、振込料は引いてこられます。
売り掛けの場合、集金に行く。それをしないで、振り込んでもらう。
そういう認識があります。

弁済なんだから、支払う側が負担するのが当然と思う会社とは、付き合わないかもしれません。
振込料も何件もあると、かなり高額(1件840円ですから)ですし、なにより請求書の金額と、支払った金額が違ってしまうので、つきあわせたときに面倒なのです。

2013年
06月12日
09:59

11: mikoinrp

「振込料も何件もあると、かなり高額(1件840円ですから)ですし、なにより請求書の金額と、支払った金額が違ってしまうので、つきあわせたときに面倒なのです。」

春海さんの日記なのでちゅうさんへのレスをするのは失礼なのですが、お許しください。

弁済費用をどちらが負担するかは民法は通常の例を念頭にして定めていますが、それは任意規定ですから当事者間で自由に定めることが出来ます。

ちゅうさんの会社のように大量の支払いがあるケースだと振込手数料は受け取る側に負担してもらうという特約を初めにするわけですが、

本来は1万円払う約束があった場合、もらう側は1万円入ってくると期待するのが普通です。ちゅうさんがもらう側になって考えてください。当選したらハワイ3泊の休暇をプレゼント、とある場合、小さい字で「但し往復の旅費は自己負担していただきます」とあれば「なあ~んだ」という思いがしますよね。まあ、この例は少し大げさすぎて、それは違うよと言われそうですが......。要するにもらう側の通常の期待の範囲を私は申しています。

だから、特約で「そうではないよ」ということを明らかにするわけです。つまり「弁済なんだから、支払う側が負担するのが当然と思う」のは普通の考え方であって、特に妙なことを考えているとは思いません。あくまでも特約により大量の事務処理をする便宜や経済を確保しているのです。そしてそれは契約当事者双方の力関係でそうすることが出来る訳であって、「弁済なんだから、支払う側が負担するのが当然と思う」ような会社とは付き合いたくないというのは、驕りではないでしょうか?

「悪いけど、そうさせてね」と思ってほしいように私は思います。

2013年
06月12日
12:22

12: ちゅう

売掛でも買い掛けでも、振込料は引くのが当たり前になっていますので、「振込の際には、振込料は負担してください」という会社は、かなり横柄な会社になります。

私も、お客様に、お支払いが振込の場合は、振込料はそちらで負担してくださいとは、言いません。

なので、そういうことを平気で言ってくる会社とは、お付き合いしたくない、というわけです。

2013年
06月12日
14:53

商慣習は地域によっても異なりますしね。

ちゅうさんのところでは受取人負担が慣例で、札幌では支払人負担が慣例という事なのかもしれませんですね。

2013年
06月12日
18:16

14: 春海

 結構賑やかになって嬉しいです^^


 ちゅうさんのところでは受取人負担が習慣になっているようなので、そういう感覚も不思議ではありませんが、もし、支払人負担が習慣になっている地方の会社と取引することになれば、改めて話し合う必要がありそうですね。

 ともあれ、当事者同士が納得していれば、公序良俗に反しない限り規定と違うことをしても構わない、というのが民法の大原則ですね。

2013年
06月14日
21:42

15: JIJIRO

春海さん、ご無沙汰しております。
このスレッドの趣旨とは若干趣が違いますが、私はネット銀行というものの評価を最近うんとアップしております。

というのは、昨年の7月から年金の受け取りがネット銀行でできることになりまして、私なんかは大喜びで今までの地方銀行から受取先変更の手続きを取りました。
なんとならば、とにかくサービスの機目の細やかさが違うのです。ここで話題になっている振込手数料も、私がお世話になっている楽天銀行では、年金振込の場合はその月の何回かが無料となります。
その他、地方銀行では知らんぷりの入金案内や、いろんな手続きの簡明さなどアドバンテージは多々あります。

もちろん私は楽天さんの回し者ではございませんが、ネット銀行というのはもっと評価されていいものだと思っております。酔った勢いで参考までに・・・・。

2013年
06月14日
22:15

16: 春海

JIJIROさん
 僕はイーバンク時代に口座をつくりました。最大の理由は振り込み手数料が安いことでした。しかし、やがて値上げになり、コンビニでの出金にも手数料がかかるようになりました。振り込み予約ができるのも気に入っていましたが、今では休眠に近い状態です。

 現在のメインバンクは旭川信金で、ATMは土日祝日も20時まで使えてしかも手数料ゼロ、というのがありがたいです。

2013年
06月14日
23:20

17: ちゅう

取引先は、東京の会社もありますが、振込み料は、引いてきます。言えば、誰もが知っている企業です。
私の住む地方のみとは、思えません。

2013年
06月17日
08:57

ちゅうさん、別に「のみ」だなんて言ってませんよ ^^

棋譜作成
: