囲碁の攻防の場面で必要とされる力には、様々な種類があります。
まず攻める力が、読みの基礎になります。
相手を攻めるときはもちろん、受けるときにも相手の立場にたって、自分の石を攻めたらどうなるかという読みがどの程度できるかが、囲碁の力の基礎になります。
相手に攻防で、想定外の良い手を指されたのなら、相手の読みが自分を上回っていたということで、良い勉強になります。
相手の手を想定して打つ習慣がないのなら、棋力向上に時間が余計にかかってしまうでしょう。
攻めがかなり正しく読めるようになってくると、守りが正しく読めるようになってきます。
この部分の学習に、定石とその変化学習がとても役に立ちます。
定石を学べば、守る正しい形が身に付きますし、お互いに目いっぱいに反発しあった変化まで身に着けることができてきます。
攻めるとき、絡み攻め・もたれ攻めを考えるようになれば、ほぼ有段者と言えるようになり、攻めが一段と洗練されてきます。
この絡み攻めが読めるようになって、はじめて振り替わりなどのかわす打ち方・いなす打ち方も読めるようになってきます。
ここまで読めるようになってくると、安定した有段者と言えるようになってくるのでしょう。