昭和50年代の将棋 中原ー谷川戦。 観戦記は一流棋士で文才も有名な芹沢博文さん その文を紹介します。
『将棋は最終盤 谷川玉は落城寸前。 こんな時、自分ならどうするだろうかと考えてみる。 相手は大嫌いな中原だ。「まさかお前に負けるとはな」とでも言ってやろうか。 いっそ将棋盤をひっくり返して いやいやそれはやり過ぎか』
『では将棋界のホープ 谷川浩司はどうするのだろうか と注目していた。すると、 次の瞬間 谷川はゆっくりとお茶を飲み、深々と頭を下げたのだった。 私はこの時『こいつには勝てない!』と思ったのだった』
何か3人の”らしさ”が出たエピソードです。
では谷川さんが最初からそんな立派な人間だったのかというと そうではないらしい。 何かの番組でやっていた。 かれの実家はお寺。住職である実父が出してきたのは”歯型”の付いたこま。 当時谷川さんのライバルは実兄です。 『負けると噛みよるんですわ』と実父が言ってました。相当な激情家であったわけです。
『”勝つ”ためにそういう性格を変えたのだ』と谷川さんは言います。 ここが重要です。”勝つ”ためです。 マナーとか相手のためとか 格好悪いとかではない。 ”勝つ”ため です。
仕事でもいろいろあります。でも”勝つ”ために 最後に笑うために 感情を抑えましょう^^ 。 と思っているこの頃です。
コメント
12月05日
02:39
1: ゆかりか
勝つためにってすごいですね(@_@)
12月05日
12:44
2: pin7xp
深い言葉ですね
物凄く興味を持ちました
私は将棋も指しますので 余計に響きました
12月10日
00:29
3: 鈴鹿本因坊
ゆかさん そうです。勝つためです。自分のためですよ。
pinさん 将棋の方が負けた時の厳しさが大きい気がします。なのでよけい大事ですよね。
03月25日
23:29
4: 並のアマ
碁が強い人は人格も優れている、というのが私の持論なのですが、我が意を得たりという感じです。勝つためにもっと自分を磨かなければと思います。
03月25日
23:45
5: 鈴鹿本因坊
>> 碁が強い人は人格も優れている
これは理想ですね。プロでも中堅の人はコンプレックスが強く、嫌みな人も多く観ました。
谷川さんの言うように、人格者を目指すのではなく真に強い人には自然に人格も着いて来るのだという そうでないとつよくなれない という考えですね。
私には遠い修業ですが。