人に囲碁を教える機会が増えた中で、囲碁の学び方について考える機会が増えました。
「囲碁を強くなるのに、大事なのは実戦と詰碁・棋譜並べである」
これは、有段者から高段者を目指す人の場合には、とても大切なことで上級者向けの学習法としては、正しいことだと思います。
では、囲碁のルール覚え立てや初級・中級者に永くとどまっている人の学習法としてはどうなのでしょう?
棋譜並べは意味が分からないし、詰碁にしてもちょっと難しくなると解けなくて嫌な気分になるだけの苦行だと考える人も、少なくないと思います。
初級向けの囲碁教本を、かなりの冊数読んで見ましたが、この囲碁人口の中で大多数を占めている、初中級者にとどまっている人向けの教本として、面白いと感じさせてくれる本には出会えていません。
置き碁の本を見ても、この手は良くなくて、こう打つのが正しいとパターンを示してあるだけです。
有段者の目から見れば、囲碁の基本的な法則・石の形が身についているので、なるほどと思えるのですが、指摘された手に初中級者が、自ら法則性を見いだせる説明が書いてあるかと言えば、そういう視点で書かれている本には出会えていません。
初中級者に永くとどまっていた方の中にも、なにがしかの体験を通じて開眼し、囲碁が好きになりあっというまに上達された方も、数人知っています。
このきっかけ作りになる指導者、教本といったものに視点をおく活動は出来ないものでしょうか?
政光氏が提唱しておられる、「13路に焦点を合わせる」
小さい碁盤に焦点を合わすことも、一つのブレイクスルーになり得ると思います。
また、それぞれのレベル・タイプ別に、「どこに考えの焦点を合わせると良いか」
など、考える基準作りも大切だと思います。
例えば、布石だけを考えて見ても、これが万人に正しい布石と言うのはあり得ないと思っています。
布石とは「自分の得意な中盤戦に導くための戦い」であると思うからです。
例えば戦いが好きで、戦いの中で碁の主導権を盗りたいと考える人と、バランスを重視する人・地合い先行で攻められながらリード拡大を目指す人で、目指す理想の布石は違うはずだと思います。
こういうことを書き出すと長くなってしまうので、また折を見手続きを書きます。