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勝負,
坂田栄男,
コンピュータ囲碁
1. 勝負派 … 最善手より勝つことが大事。人間を相手にする。
2. 究道派 … 勝つことより最善手が大事。碁盤を相手にする。
私は勝負派で、升田幸三や坂田栄男のような考え方に共感する。
この勝負派と究道派というのは、そりが合わない。坂田栄男VS藤沢秀行のように。
同じ碁打ちなのに折り合いが悪いと感じる時、この勝負観の違いが原因であることが多い。
最近では、(棋士より強くなってしまうかもしれない)コンピュータ囲碁に関する反応が違う。究道派はコンピュータ囲碁を歓迎する。勝負派は懸念を示す[*1]
松井秀喜5連続敬遠四球事件に関する反応も興味深い。
勝負派である私は「敬遠は立派な戦術のひとつ」「チームとして勝つことが大事」と考えている。明徳の監督は尊敬すべき勝負師である。
しかし、究道派は全く逆のことを考える「敬遠は逃げている、卑怯だ」「そうまでして勝ちたいか」「明徳のオッサンは許せん」
もうお話にならない。
同じ碁打ちであっても流派の違いに要注意である。
【関連】
>
https://twitter.com/hidew/status/311084151275143168
>谷川浩司「棋士は 研究者、芸術家、勝負師 の顔をバランスよく持つといい」
>前述の記事
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130306 に当てはめると
>研究者:Logic
>芸術家:Art
>勝負師:Market
究道派というのは研究者や芸術家の側面が強い人のこと。バランスが重要なのは言うまでもない。
*1: [人より強いコンピューター囲碁を作ってどうしたいの?](
http://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200610130000/ )
コメント
06月24日
01:02
1: はずれやま
両手投げの投手がかつてMLBにいたけどオーナーが野球を愚弄するっていってゆるさなかったそうですね。そんなことを思い起こします。
あるいは高校野球の超スローボールの話題とか。
上記2例に関しては、勝負はでいいと思います。
でも、相撲の勝負派はいただけないです。立ち合いの引き技とか。金を払ってみたくない。それでもいいという人もいるでしょうけど。
06月24日
20:27
2: hidew
つい最近「両手投げの投手が何十年ぶりかにメジャーデビュー」というニュースを聞いたことがあります。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2015030917083201....
今までも、実は技術的には可能だったけど、野球文化的にNGで潰されてきただけなのかもしれません。
私は書字、投球以外はほとんど両手でやるようにしているので、勝負論とは別に両投げの投手には興味あります。
高校野球の超スローボールの話は、まさに敬遠騒動と同じですね。
https://twitter.com/hidew/status/500982912901083136
https://twitter.com/hidew/status/500612980828930048
相撲は階級分けしていない時点でもう勝負ではないと思います。わざわざ肥満体を目指すドーピングもどきの不健全さといい、私にはよく分からない世界です。