二日目の夜の企画は、「頭脳総合格闘技 in 宮島」。
この日もまず壇上にあらわれたのは、
「へいちゃん」こと下島陽平七段と
「広島の星」山本賢太郎五段。
「みなさん、プロ棋士のスゴイと思うところは、どこでしょう?」と
いきなり視聴者参加型の前振り。
「そりゃ、やっぱり、ひとめ千手でしょう」とわたし。(ただし、こころの中で)
そのスゴさを体感してもらおうというのがこの日の趣向。
うさぎさん(女流棋士)チームとぞうさん(男性棋士)チームに分かれての
対抗戦がはじまります。
プロ棋士のスゴさを体感する「頭脳総合格闘技」の種目とは;
①手あり、手なし
②シチョウの終着点
③音声詰め碁(温泉たまご ではない)
「手あり、手なし」は、大盤に並べられた局面を"3秒間"見て、手が
あるか/ないかを答えるというもの。(手がある場合は手順を示す)
タッチの差で種村小百合二段の挙手が早く、うさぎさんチームが先勝。
ウーン、たった3秒でわかるとは、確かにスゴイ。
「手あり、手なし」の第二問は、盤の端から端まである大きな局面。
さすがに3秒では挙手がなく、2秒追加のあと、「ほぼ正解」ということで
巻幡多栄子三段の勝ち。 うさぎさんチーム2勝目。
局面の半分はカモフラージュで、残り半分だけに手がありましたが、
わたしはずーっと大盤を見ていたのに、カモフラージュだということすら、
わかりませんでした。(涙)
「シチョウの終着点」は、盤のあちこちに石が置かれたなか、最後に
石を取り上げるシチョウの終着点を当てるというもの。
「酔っぱらうと、シチョウが読めなくなる」と泣きが入る、ぞうさんチームの
北野亮七段を尻目に必死でヨンだ稲葉禄子さんの勝ち。 うさぎさん3勝。
写真の図ですが、わたしは下辺からはじまり第一コーナーすら曲がり
切れずにコースアウト。
稲葉禄子さんは、これを最後まで読めるんですね。
最後は、きわめつけの難問、「音声詰め碁」。
大盤に並べられた図を読み上げ、図を見ずに詰め碁を解くというもの。
つまり、頭のなかの碁盤を使うわけです。
なんと、この難問を秒殺した万波奈穂二段。
わたしは読み上げの5手目で、すでに図ができませんでした。
結果は、うさぎさんチームが4勝0敗で、ぞうさんチームを圧倒。
(さすがに男性棋士は、ジェントルマン揃いですね)
プロ棋士の「スゴさ」を体感したわたしは、ため息しか出ませんでした。
3秒見ただけで、写真を撮ったように局面が頭のなかに入るんですね~。
翌日、北野亮七段にお聞きしたところ、アマチュアでも訓練次第では
できるようになるそうです。
ホンマかいな?
この面白い企画を考えたのも、へいちゃんです。
賢太郎さんとなんども電話で打ち合わせをされたそうです。
「参加者に少しでも楽しんでもらいたい」、
その気持ちが伝わってくるような、そんな企画だったと思います。
これぞ、「プロ棋士のスゴさ」ではないでしょうか。
あすは、巻幡多栄子三段との指導碁を掲載したいと思います。
(続く)
コメント
03月25日
23:18
1: pin7xp
はじめまして
すーさんの日記から飛んできました
すごいですね プロ棋士は、、。
このようなこと知れてよかったです
03月25日
23:47
2: STONECOLD
>pin7xpさん
こんばんは。 はじめまして。
コメントありがとうございます。
プロの方は、定石もきっと絵になって
頭のなかに入っているんでしょうね。
しかもシステマチックに整理されて。
北野先生に訓練次第と言われましたので、
たとえ時間がかかっても訓練してみようと
思い直しましたよ。
それにしても、下島先生のファンを飽きさせない
という強い気持ちには、本当に頭がさがります。
03月26日
06:36
3: pin7xp
訓練次第ですね やってみたいな
私は ひと目の詰碁を 仕事の作業中にやっていますがかなり難しいです
弘法大師 空海の虚空蔵求聞持法が必要かも
日記楽しみにしいます
03月26日
20:24
4: STONECOLD
>pin7xpさん
こんばんは。
ひと目の詰め碁覚えもできるかも知れませんよ。
なぜなら、覚えるまでやり続ければいいのですから。
お互いに、百万回くりかえす気持ちでやりましょう!
虚空蔵求聞持法ですか?
はじめて聞きました。
むずかしいことをご存じなんですね。
03月27日
08:46
5: pin7xp
stonecold さんとお話していると楽しいです
おともだちになってください
虚空蔵求聞持法 こくうぞんぐもんじほう
は 格闘技の須藤元気 の エッセイで知りました
また いろいろお話しできたらいいですね
03月28日
21:39
6: STONECOLD
こんばんは。
こちらこそ、宜しくお願いします。