2013/03/14 西伊豆、土肥温泉「玉樟園新井」旅館にて、
囲碁史上初の六冠棋士が誕生した。
今回ようやく、その歴史ある旅館を訪ねることができた。(写真左)
ロビーには、故藤沢秀行名誉棋聖古稀のお祝いに集まった棋士の
寄せ書きがドーンと飾られてあり、いきなり大興奮!(写真中央)
今は亡き、加藤正夫名誉王座のお名前もあり、秀行先生がいかに
多くの人に慕われていたかを伺い知ることができる。
当館で行われたタイトル戦には、歴史的意義深い対局が多い。
①1988年の第43期本因坊戦では、武宮正樹本因坊が歴史に残る大長考、
5時間7分を記録。
武宮さんのことだから、防衛インタビューの口上でも考えていたのだろうか?
②1999年の第54期本因坊戦では、趙治勲本因坊の11連覇が阻止された。
祖国の後輩、善津さん相手ならチクンさんもアキラメがついたか?
いやいや、やっぱり、今でもクヤシイやろうなあ~。
③2004年の第28期棋聖戦では、羽根直樹天元の3連勝後、
山下敬吾棋聖が3連勝。 最終局で羽根新棋聖が誕生。
羽根先生、もう一度、七番勝負の舞台に!
④2010年の第34期棋聖戦では、張栩十段が棋聖位を奪取。
史上二人目のグランドスラムを達成。
三人しかいないグランドスラム達成者のうち、なんと二人が当館で誕生。
当館は露天風呂もスバラシイ♪(写真右)
新棋聖になった夜、井山さんや羽根さんは、なにを想いながら
この湯に浸かったのだろうか?
そんなことを考えながら、ついつい、長湯をしてしまった。