鈴鹿本因坊

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鈴鹿本因坊さんの日記

(Web全体に公開)

2016年
10月17日
01:44

将棋竜王戦 挑戦者交代劇


大変な事が起きてしまった という感じだ。 私見を述べて見たい。

その1. 三浦九段が”シロ”だとしたら
・本人は疑いを否定し弁護士に相談する というコメントが出ていた。 『でもそれなら堂々と出場すればいいのに』というのが当然の疑問。 何かしっくりしない。
・大問題は三浦九段に不備がない場合、”負けた”丸山九段に挑戦者の資格があるか? ということ。 スポーツなどでもワイルドカードという考えはあるが、必ず敗者復活戦で勝ったというのがタイトルへの道。 今回丸山九段が勝って”しまい”、その後三浦九段が”シロ”だと判明したら、非常に後味が悪くなる。


その2. 三浦九段が”クロ”だとしたら
・この場合、丸山さんの挑戦者としての正当性が認められる。 ただ新たな問題 それは”棋譜”だ。
タイトル戦の期間は3か月弱、残りは挑戦者を決める争いに紙面が利用され、そこに”棋譜”が載る。 三浦さんは”竜王戦挑戦者”であり、9か月間の言わ”ば主役”。 その棋譜が全て不当なものとなる。 ’高畑某”という俳優が不祥事を起こし、NHKは連ドラの再放送で彼の出演シーンをすべてカットしたという。 でも将棋はテレビドラマではない。棋譜はずっと残る。 三浦さんは竜王戦だけ出ているのではない。 名人戦でもA級に復帰したばかり。 いつから不正をしていたのか 大変な問題である。

その3. 誰にでもある誘惑
・三浦さんがトップ棋士という事で注目されたが、他の棋士は? また囲碁の棋士は?
これはわからない。 ただし 棋士は勝つために命がけでやると言います。ましてやトップ棋士の世界では。 『そこに答えがある、それが簡単に見える。』 としたら、その誘惑に勝てるでしょうか。
30年以上も前の話ですが、ソウル五輪 男子100m決勝 カールルイスvsベンジョンソンの対決に世界が注目した事がありました。 結果はジョンソンが世界新記録で優勝。
ところが、
翌日ジョンソンが筋肉増強剤を使用していた事が発覚、彼の金メダルはもちろん、すべての記録が抹殺されました。 『ずるしたんだから、仕方ない』が一般論。 しかしここで当時囲碁界の頂点にあった趙治勲さんが『ジョンソンが可愛そう 囲碁が強くなる薬があったら自分は飲む』という凄い事を言った事があります。
三浦さんは薬を飲んでしまったのでしょう。

その4. ファンがもっと声を挙げるべき
・今回の事件に関して、SNSやgoxi に意見がほとんど無いのが不思議でしょうがないです。
(私の知らないところで 大激論になっているなら いいのですが)
今回の事件は単に一棋士の問題でなく、これからコンピュータとどうつきあっていくかを含め大問題だと思います。
読売新聞や将棋連盟の対処がベストだとは思いません。 
もっと情報を開示すべきだし、スマホの使用禁止などという 応急措置ではなく ソフトが人間を
凌駕しようとしてるタイミングだからこその 意見があるはずです。
それをもっとファンから たくさん提案すべきだと思います。

以上です。
ぃーね! (4) くに丸  クリーシィ  とれの  ちり 

コメント

2016年
10月17日
12:39

将棋部出身ですが、これは激論されています。

三浦さんを信じる人、信じない人色々です。

ただ、ここまで将棋ソフトが強くなる前に、連盟は対策を
考えておくべきだったと思います。 疑惑自体が生まれない様にです。

今回連盟の決定に異論のある人もいるでしょうが、
長引けば日程がおかしくなるし、ギリギリの判断では
なかったでしょうか。

将棋も囲碁も対局中は外出禁止、休憩室で食事
もちろん全ての通信機器持込禁止。 競馬他の
ギャンブルスポーツでは昔から常識ですが、
果たして将棋、囲碁界がそこまで実行できるか
どうか。

2016年
10月17日
20:06

竜王戦挑戦者決定戦の新聞記事は、すべて取り消しになったそうです。
知人が、観戦記を書いていて、前日に本人に取材をしたのに発表されたその日に挑決戦の記事はすべて不掲載になったそうで・・・

連盟の場合、棋士のみで運営していますので、いくらアマチュアがギャーギャー言っても、馬の耳に念仏状態でほぼ受け入れることはありません。
情報公開も結局はうやむやに終わらせてしまう・・・
女流棋士が分裂した際もうやむや・・・
結局、棋士だけでやってる&外部理事がいないので、やってることが、もうねぇ「これが会社だったらあかんやろー」的なことが多いです。

今回の件に関しても、棋士総会の時に何度も議題に上ってたらしいのですが、毎回「性善説」で片付けられ、今回の事件によってその管理体制の甘さが今更指摘されたという感じです。

竜王戦のボディーチェックも連盟職員でやったということですが、公平性を考えたら外部の業者に任せるべきだったと思うんです。
連盟職員の中には元奨励会上がりの人間も多く、やりにくさはかなりあると思いますし、無いと思いたいけど、もしかしたら棋士の中に恫喝してチェックを甘くされる場合もありえます。
女性のタイトル戦の場合。男性職員にチェックさせるのはすごく嫌だと思いますよ。生理用品や下着まで見られる可能性があるわけですし・・・

2016年
10月18日
01:14

>>クリーシィさん
激論されていると聞き、少しほっとしました。 改めて将棋や囲碁の世界が浮世離れしているのが分かりました。
加藤一二三先生が休憩時間に讃美歌歌っているそうですが、あれは許してもらいたいですね^^。

2016年
10月18日
01:26

>>ふぃどるさん
風通し悪そうですね。 やはり、将棋ファン ファーストでないとね これからはだめでしょう。 
あと うがった見方をすれば、開幕直前というタイミングに何か”別の力”を感じるんです。 三浦さんが挑決の時だけ使用したとは考えにくく、これが少し前の最終トーナメントの途中ならこれほど大問題にはならない。 今回のタイミングは主催者にとって一番”痛い”。 三浦さんが不正をしてる事は依然から知っていたが、あえてあえて”このタイミング”を狙ったのではないか と思う訳です。
将棋関係の方なら”タイミング”にヒトキワ敏感なず^^。
まあ これ以上想像しても 推理小説みたいなので やめておきます。
コメント ありがとうございました。

2016年
10月19日
00:08

話の流れと関係なくてすみません。

趙治勲さんの発言に吹きましたw
ホント、おもしろい人ですね。

棋譜作成
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