竹本健治さんの「ウロボロスの純正音律」は力作の珍瓏も入ってるし「天地明察」の渋川春海の改暦の話や、本因坊道策ら江戸時代から現代までの多くの碁打ちの話も出てくるし、囲碁ファン必読とは思いつつ、私の手持ちの単行本で二段組み540ページの大作。新書版でも定価1,680円。(値段をいいたいのではなく、704ページの分厚さを想像してほしいw)
あの結末(トリック??)が許せるかどうか人を選ぶところもあります (^^; ま、映画化もされたあの作家のアレがアリなら、これもアリの「はず」なわけで、私はOKでしたが。
(誰の何なのか、この話をしたい人はメッセージにて)
あれやこれやで、夏休みの一冊ということでもいいと思います♪
というわけで、まずは「入神」読みましょうね。マンガだし。
http://www.amazon.co.jp/dp/452351402X
アマゾンに私が6年前(まだ goxi が影も形もなかった頃!)に書いたレビューが残ってます。
goxi メンバーはぜひ「大妙手」を味わいつくすことに挑んでください。
竹本健治の「神の一手」, 2005/3/23
By 政光順二 (京都市南区)
レビュー対象商品: 入神 (コミック)
囲碁高段者で、小説家デビューの前はマンガ家志望だったという竹本健治、渾身の囲碁マンガ。
(この作品の執筆途中で「ヒカルの碁」が登場したのだそうだ)
竹本健治のミステリの探偵役として活躍の若き本因坊、牧場智久くん(かなりのビジュアル系であることが明かされた!)と、太ったオタクの異能派、桃井くん。2人の天才が盤上で死闘を繰り広げる。作中で幾度も描かれる天才の頭脳の心象風景、そのイメージが素晴らしい。
もちろん囲碁を知らずとも楽しめると思うが、桃井くんが放った歴史に残る大妙手(この創作に竹本健治は何百時間を費やしたという)を味わいつくしたければ、囲碁の道で修行に励むよりないだろう...