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上達の心得
碁は置石というハンディをつけることによって互角の勝負ができます。
したがって、置石は実力差を考慮した適正なハンディが理想です。
正確に言うなら、多く置けというより適正なハンディで打つということです。
ハンディとは勝負を5分にするためのものです。
適正なハンディをつけることにより、はじめて下手は同じ土俵の上で、上手と互角の勝負ができます。互角なので戦うべきところでは戦い、守るべきところは守り、形勢判断をしながらギリギリの勝負をしなければいけません。
よく感じるのは、置石を多く置きたがらない人が多いということです。
特に、プロの指導碁では2子~3子は少なめの人が多い。
(推測の域を出ませんが)プロはビジネスですので、できるだけ省エネで楽をしたい。適当に石を置いて、相手が大きなミスをしなければ負けてやる。しかし、手合い違いのハンディなので、何もしなくても大概下手が転んでくれます。
置石は多めに置くことをお勧めします。上手を本気にさせることで、勝負の機微を学び、その芸や強さに触れ、非常に勉強になると思います。
私の場合、相手の希望通りで打ちますが、アマ初段位でも4子しか置かない人がいます。4子置いても逃げてばかりでは勝負にならず、打ちながら本人のためにならないような気がします。(敗因がハンディにあるので、適切な講評・アドバイスもできません)
上手は一般的に多く置かれるのを嫌がりますが、やはり適正なハンディでお願いした方がいいでしょう。
ただ、有望なこどもや若手には、2子以上違っても互先で打ったりしています。これは大会対策です。ジュニアでも全国で上位入賞するには、私といい勝負ができなければ難しいからです。
目的があってハンディを軽くする以外は、適正なハンディで打つことが上達につながります。
コメント
02月19日
18:03
1: ぺぺろんぢぃ
コメントさせてください。
こないだ、ボンクラーズってコンピューターソフトに負けちゃった米長さんが、その著書{『碁敵が泣いて悔しがる本』で同じようなこと、言ってたような気がします。
02月19日
19:54
2: 長崎美人
その本の内容はよく知りませんが、悔しがる人が多いのは事実ですね。
例えば、激辛ハンディの大会などで、ふだんプロに4~5子で打っている人を7子位で負かすと、自分自身に怒り狂ったようになる人がいます。5子も置けばどんなアマには絶対に負けないと信じているようです。つまり、自分の実力が全く把握できていないのです。自分の実力を知ることも大事です。
碁打ちは天狗の人が多く、自分が思っているほど自分は強くないということですね(私自身にも言い聞かせています、笑)
02月22日
15:34
3: ひからず横浜
なるほど。
参考になりました。