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プロの碁に学ぶ
井山 裕太 天元 (先番) - 河野 臨 九段
白中押し勝
http://www.asahi.com/igo/meijin/PND37_07_01.html
井山は黒5とカカってから7の中国流へ。最近よく見かける布陣だ。対する河野は白8のカカリから10の三々。三々入りを急ぐのも近ごろの傾向らしい。記憶に新しいところでは、名人戦の予選決勝で趙治勲が内田修平を相手に披露してくれた。
黒19までは定型として、白20とオサえられたときの応手は黒21とAのハネの二つある。内田はAを選んだ。解説の山田規三生九段はいう。
「黒23まで定石化された運びです。白22でB、黒C、白Dと出切るのは黒22、白E、黒Fとなり、隅の白地の小さいのが気に入りません」
黒25と構え、白26、28と消しに出たところで、読者は井山の次の一手を当てられるだろうか。(観戦記より抜粋)
(;GM[1]FF[1]SZ[19]NE[B]SS[@28]AP[StoneLeaf2]PB[井山]PW[河野]SO[120223_11]RU[JP];B[pd];W[dp];B[pq];W[dd];B[fq];W[cn];B[qk];W[nc];B[pf];W[qc];B[pc];W[pb];B[ob];W[qb];B[oc];W[re];B[rf];W[qe];B[qf];W[nb](;B[oa](;W[qd];B[nf];W[jc];B[kp];W[po];B[qp];W[ol])(;W[pe];B[oe];W[of];B[qd];W[rd];B[ne]C[デギリは隅の白地が小さくなる。]))(;B[na];W[pe];B[oe];W[of];B[ne];W[ma];B[qd];W[rd];B[oa];W[og];B[mf];W[qh];B[rh];W[rg];B[qg];W[ri];B[sg];W[qi];B[ph];W[pg]C[黒1のハネもある。隅との関係で大コウになった。内田ー治勲戦(リーグ予選決勝)]))