鈴鹿本因坊

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鈴鹿本因坊さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
03月06日
18:56

もしプロの対局で石がずれていたら


ネット対局では石がずれるという事は無いです。また着手禁止点には初めから打てません。  この後の話は 着物で対局していた頃のものです。
主人公は名観戦記者といわれた田村竜騎兵さん。
舞台は昭和30年代、朝日新聞主催の最高位戦 坂田vs木谷。

(「あれっ、石がずれている」)と私(田村)は思った。
(「棋譜を見たが、やはり黒白1子ずつ1路ずれている。どうやら木谷さんの着物が犯人らしい」)
(「このまま進んではまずい。しかしどうするか。」)
碁盤に覆いかぶさるように熟考する2人。 (「こんな時、『あのー、石が。。。』などと言えるだろうか」)
私は、なぜか岩本薫先生に連絡して、対処法をうかがった。
先生が言うには、
 『記録係から棋譜を受け取って、2人に確認してもらいなさい』
 『その後、「石を元へ戻し対局を続けるように」 と2人に告げなさい』
 『大丈夫、それでうまくいきますよ』
先生の言葉に勇気をもらい、私は対局室へと戻った。
そして 『あのぉー 石がずれています!』 と二人へ告げた。
『え?、 え、えっーー!、』と驚く木谷。
『なにぃー!』 と目をむく坂田。  
私はとっさに棋譜を2人に見せ、
「『石を元へ戻し対局を続けるように!』 と岩本先生がおっしゃっています。」と宣言した。 (「そうか!、私はこの2人を抑えられる人物として、無意識に岩本先生を選んだのだった」)

『全くしょうがないなあ』、 『ほんとだよ、また考え直しだ』
2人はしばらくブツブツ言っていたが、また”盤上没我の世界”へと戻って行った。

”昭和”を感じさsるエピソードでした。 ではではまた。
ぃーね! (1) 鉄拐 

コメント

2012年
03月06日
18:59

1: -

対局者、両方、ズレたことに気づかないもんなんですね~ヽ(´Д`;)ノ

2012年
03月06日
19:09

自分も昔、石が1路ズレているのに気付かずに1局打ちきってしまったことがあります。検討で並べ直している時に・・・

相手「あれ?ここは三間に打ち込まれたよね?」

ユウキ「はい・・・ってあれ?一路狭くて打ち込めない・・・。」

やはり犯人は自分の袖だったと思われます。大先生方が気づかないのなら、自分などが気付かないのは当然・・・なのでしょうか?意外とわからないものです。

2012年
03月06日
19:14

イセドルの対局でもあったっすw囲碁関西の田村ちあき先生のコーナーで「ずれてます・・・」って田村先生が言っても対局者二人とも「?」だったそうですw

ちなみに関西棋院の年配のプロの方でもよくみますw

2012年
03月06日
19:24

これは人から聞いた話ですが。
昨年、終局して作っているとき(整地のとき)に石がずれて勝敗がひっくり返ったケースがあったようです。
両対局者はそのとき気がつかず勝負に合意した。
敗者は自分の目算では半目勝ちと思っていたが負けていたので目算違いだったのかと思っていたらしい。勝者も同様だったかも。
敗者が自宅に戻ってからその碁を並べなおしてみたら、なんと自分の目算どおり半目勝ちではないか。そこで初めて作っているときに石がずれたことがわかった次第。
その碁の勝者は一時期碁界の第一人者として君臨した著名棋士。

2012年
03月06日
19:29

これは昔昔の話として書いたつもりだったのですが、みなさんの話伺ってると、今でも結構あるんですね。 驚きです。

2012年
03月06日
20:17

6: 春海

本か雑誌で読んだ話ですが、ずれていることに気づかないまま打ち続け、一方が、ずれる前の位置に打って反則負けになった(二階建てに打ったから)ことがあるそうです。

 記録係が指摘して、あっけない終局だったようです。

2012年
03月06日
20:23

7: pin7xp

すごい話ですね
驚きました

義父とうっていて いつもずれるのですが、、。

2012年
03月06日
20:59

8: -

大昔に、私が二週間くらい将棋の奨励会の子の大部屋に居候していた時、奨励会同士の練習対局の話。
お互いに2歩を気づかずに指し続けて、横から先輩に、あれっこの将棋まだ終わってないの、なんて言われてその奨励会の子が慌てていたシーンを思いだしました。

2012年
04月06日
12:37

9: 宗久

超亀レスすいません。
たしか昔、羽根パパ九段が石がずれていて、両負けだった気がします(どっちがずらしたかわからないですから)。
ずいぶん羽根先生は当時教室の生徒にいじられていました。

棋譜作成
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