ネット碁だとお互い何をしながら打ってるのかは、分かりません。
この手軽さが魅力でもあります。
私は昔、仕事帰りの対局で相手が食事をしながら、さらにビールまで飲みだしました。碁をまじめに考えていたので、『終わってからにしてくれ』と言って喧嘩になってしまった事があります。
今回はプロのそういう話です。
舞台は昭和40年代の日本棋院選手権戦(現天元戦)。
昭和のタイトル王、坂田に挑戦するのは、その怪力を”ハンマーパンチ”とあだなされた大平修三。 では大平先生の自伝から どうぞ。
「長考に入っていた私はふと 坂田さんの、あの”殺気”にも似た”気”がまるで感じられない事に気が付いた。」
「そして顔を上げると、なんと”その男”は週刊誌を読んでいるではないか!」
「 『アサヒ芸能』だ。 今でもハッキリ覚えている。」
「悔しかった。 悲しかった。 情けなかった。」
「俺はそんなに弱いのか!」
「そして誓った。 『必ずや、この傲慢な男を倒してみせる!』と 」
まあ坂田先生の事だから他意はなかったと思いますが、対局中に週刊誌はまずかった^^。 このあと、ハンマーパンチが炸裂!大平先生タイトル獲得なりました。
コメント
03月25日
03:31
1: ゆかりか
タイトル戦の最中に週刊誌を読むなんてすごすぎる(@_@)
逆に好きな先生になりそう^^
03月25日
10:20
2: ぺぺろんぢぃ
☆鈴鹿本因坊 さま
はじめまして!
\(^o^)/
ぃーね!×10ぐらい押したい日記でした。
ぱぁねろのこれまでの経験で最悪だったヤツは、
初対面での対局終了後に、石を片付けないまま席を立ってしまったヤツでした。
03月25日
17:40
3: 余話
何の偶然でしょうか。
この日、僕は、古本屋で「怪腕 大平修三」ってタイトルの本買ってるんですよね^^;
このタイトル獲得の棋譜は当然載ってました。
03月25日
19:19
4: 鈴鹿本因坊
>>ゆかさん
坂田先生は碁以外は全く無頓着なんですね。自分の行動で相手がどう思うか等、何も考えていな。 あれだけ手を読む人が^^。
>>ぱぁねろさん
また喜んでいただける題材を探してきます
>>余話さん
それはまた凄い縁です。 大平先生の怒りつながりですね^^。
03月30日
18:29
5: pin7xp
こういう伝説 大好きです
また お願いします
04月08日
18:16
6: あすなろ
ネット対局時、いろいろスタイルがありますね。私はタバコが、かかせません。困ったとき、そしてやったと思ったとき、昔、宇太郎先生が坂田さんにタバコの煙を吹き流したという場面を思い浮かべながら吸う味は格別です。
そういえば、宇太郎先生も半田先生も坂田さんの強さは認めつつ、その対局姿勢には眉をひそめられておられたお気持ちが自戦解説にあふれていました。