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秀行の創造
昔買った「秀行の創造」全三巻が出てきた。
若手プロの碁を題材に、秀行が次の一手を示すという内容。
その中に、次の一節があり、非常に感銘を受けた。
異常感覚と言われた厚み派の筆頭、藤沢秀行。
しかし、その真髄は常識にあった。
風鈴君の日記に個性というテーマがあったが、プロ・アマ問わず、個性以前の問題として、碁の常識を極めるよう努力すべきではないか。
「一局の碁、相場という言葉があります。いずれも全局を判断した常識的な結果をいうが、碁の基本はここから始まる。
どのように打っても勝ち負けが決まる碁の手順の中で、よい手や妙手を打てば勝てるという錯覚を持っている人が多い。つまり常識的な標準に達しない悪手や緩着が勝負を決めている。
常識は、型や定石を覚えることではない。いろいろな周辺の条件を加えた石の流れの中での中庸を得た手、平凡な手を言う。
そして、その常識を踏まえてから工夫が始まる。」
コメント
09月04日
12:39
1: ひからず横浜
秀行先生がそういうと説得力ありますねえ。
まえにNHKで藤沢秀行先生の特集をしてました。
ライバルだった石田先生が「あいつは意外に常識的な手を打つ」(ちょっと表現がちがうかも)と評してましたね。
09月04日
13:05
2: 長崎美人
ライバル石田?
若き日の石田九段が仮にそういったのであれば非礼ですね。
坂田の間違いではないですか?
09月04日
13:28
3: -
秀行先生のライバルだから坂田栄男 先生だすね
下に各棋士のインタビューの簡単なまとめがあります
http://stone.dialog.jp/voice/view/1872
09月04日
13:34
4: 長崎美人
すごい情報ですね。
秀行と坂田が犬猿の仲というのは、昔から有名な話です。
09月04日
17:51
5: ひからず横浜
あ~そうです、坂田先生でした。
犬猿の仲だともNHKで。