将棋連盟会長の米長邦雄さんが亡くなってしまいました。
私はこの方から多くの事を学びました。 一番いい所はその”明るさ”です。気に入ってるエピソード&名言を紹介します。
①有名なNHK杯 羽生vs加藤一二三。万全の攻撃態勢を築いた加藤先生、しかし”天才少年”はその上を読んでいた。何か中空へ打ったような’5二銀’が舞う。
ここで『おお、やった!』と言ったのが米長の名解説。”ただ”に見える銀を取ってしまうと加藤玉があっという間に詰んでしまうという鬼手だった。 後日『加藤さんはあの時、30cm飛びあがったね』
②名勝負を繰広げた中原誠について、『おそらく女房よりいっしょにいる時間は長い。でも気持ちが通じた事はない』
加藤一二三について、『加藤さんの頭の中は半分は将棋、あとの半分はイエス様』
③名人戦対局時、解説の愛弟子 先崎が「米長先生は序盤がヘタなんだ。だから名人になれない」と爆弾発言。 自室でこれを聞いてしまった米長 『同じホテルにいるのだから、呼び出して叱ってもよかったんだが 私はNHKに電話したんです』 『あのー、今の解説で納得がいかない発言があったのですが、解説の先崎先生はおいででしょうか』 (職員)『先崎さんのお知り合いの方ですか?』 『はい、ヨ,ネ,ナ,ガ と申します』
④将棋界の頂点、A級順位戦に30年以上入閣した米長 『毎年試験を受けているようなものですよ。 センター試験とかそんなチャチなものじゃない。 何しろ試験管が羽生善治ですからね。それは大変ですよ』
まだまだありますが、この辺で。
向こうでも賑やかにやってください。
合掌