5月23,24の2日間、中高時代の同期に会うため久々に東京へ。30数年住んだ所ですがまた何か新しいビルがたくさん。ただ新宿はあまり変わってなかった。「笑っていいとも」が終わり、ALTAが少し寂しげでした。
金曜飲み会で土曜は神田の古本街へ。と言っても行くのは囲碁将棋の古本で有名な”アカシヤ書店”。 ここは私などにはホント宝の山で、ここに住みたいくらいです。
今回のお目当ては『坂田栄男打ち碁集 全三巻』。 『現代の名局』の少し前、大手合いの特選譜や呉vs坂田十番碁 本因坊獲得と防衛までの棋譜です。
驚いたのが、最終頁に『対電通 戦勝記念 博報堂囲碁部 昭和三十九年二月』と達筆で署名されている事。 50年程前に広告代理店大手である電通と博報堂が囲碁の対抗戦をやったということ。 そして上司か何かがご褒美にこの本を贈ったのでしょう それが今私の手にある。 不思議な縁を感じますね。
昭和38年度といえば坂田先生の黄金時代、七冠王 年間30勝2敗という超人的活躍がこの頃のことです。
あと買ったのが『現代花形棋士名局選』で唯一持ってなかった”小林光一”さんの打ち碁。 小林さんは低段時代は武宮さんのような大模様の碁だったんですね。趙治勲さんとの碁で”棋風が正反対”という見出しにビックリ。
もう一冊が『芸の探求シリース 怒涛 藤沢朋斎』 朋斎先生はマネ碁で有名ですが、同世代の呉、高川、坂田に比べ何か評価が低い。 私も今まで朋斎先生に特化して並べたことはなかった。
今回求めた理由は”はしがき”にあった以下の言葉です
『無器用な自分は、努力すればするほど脇道へそれていったように思う。一つ一つ納得いくまで追求するには持ち時間に限りがあったし、人生にも限りがあった。自分の掲げた理想は殆ど実現しなかったが、しかし自分の失敗の一つ一つが次代の踏み石になることを信じている』
素晴らしい。泣かせるなあ。 これで買おうと思いましたね。
しめて5冊、結構値が張りましたがこれが私の趣味です
また並べる楽しみが増えました。