天和

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天和さんの日記

(Web全体に公開)

2017年
01月24日
13:39

訓戒(その2)

タグ : 囲碁訓戒
三法あり。石立、分れ、堅めなり。此の三つ宜しきときは其の業大功なり。三の内、一を得ば凡ならず。

凡そ三十手、或は五十手、百手にして勝負を知るを修行の第一とす。


布石、中盤、ヨセ。三つとも上手く打てるのは偉大な碁打ちだ。三つのうち一つだけでも上手く打てれば並みの碁打ちではない。碁の勉強でまず最初に目指すべきは、三十手目、五十手目、百手目あたりで形勢判断できるようになることだ。

「上手く打つ」なんてことはそれこそプロの技なんだから、習いたての頃はもっと現実的な目標として、布石の終わり、中盤の半ば、そして大ヨセに入りかかるあたりで、勝ってるのか負けてるのかある程度わかるようになるところから始めよう、というのが大意だろうか。

一局のうちに3回ほど形勢判断するのが良い、という話は聞いたことがある。必ずしも形勢判断の結果で打ち筋を大きく変える必要はないと思うのだが(その時々の形勢によって極端に勝負手や安全策を選ぶ、というのは訓戒の説く修行のあり方とはかけ離れている)、自分の打った手、相手の打った手の結果(=良し悪し)が最後終局するまでは評価できないとなると上達しにくい、というのはわかる気がする。

ここで推奨されているのは「性急に勝負を決めようとせず、落ち着いてじっくり打つための形勢判断」だと個人的には認識している。
ぃーね!
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