囲碁のシンプル版として「石取りゲーム」という遊び方があります。
石が相手の石に囲まれたら取られる、という囲碁の基本ルールを使って、先に相手の石を n個 ( n >= 1 ) 取ったら勝ちというゲームです。
とっつきやすさでいえば、オセロや五目並べと同じようなもので、1~2分のルール説明ですぐに楽しめます。
が、この石取りゲームには致命的な問題がある。
ちょっとゲームに習熟してくると、お互いに全く石を取れなくなってしまいます。
もし、こういう問題がなければ....石取りゲームが、ずっとスリリングなゲームであってくれれば.....私達、囲碁打つ人だって、普段は9路の石取りゲームを楽しんで、たまに時間があるときに「今日は久しぶりに囲碁しようか」というような囲碁ライフを送ることもあるかもしれません...よね?
石取りゲームなら、家庭や職場ですぐに相手を作ることができますから。
さて、私がなんでこの前から Ranka で1人で大騒ぎしているか....なんですが、
私はあれはもう、世紀のアイデア、歴史的発明・発見レベルかもしれないと。
Ranka ってルール的には石取りゲームそのものなんですよ。
着手禁止点もコウも囲碁と全く同じ。
シチョウ、オイオトシ、グルグル回しなども出てきます。
囲碁をベースにした石取りゲームそのもので、石と盤の形を少し変えてみただけ。
が、そこで、「強くなってもスリリングなままの石取りゲーム」という突然変異が生み出されたのかも知れないのです。
(この点、囲碁のプロ棋士にも協力いただいて調べるつもりでおります。)
そのヒミツはあの三角形にあります。
囲碁では石をまっすぐにつなげていくと、どんどんダメが増えて、簡単に取れなくなってしまいます。1子のダメ=4 2子=6 3子=8
Ranka ではダメがなかなか増えません。1子のダメ=3 2子=4 3子=5
もう1つあります。Ranka では、カケ眼でない、完全な眼を作るのに中央なら9子、辺なら5子または9子(眼の三角形の向きによる)、隅なら5子必要です。囲碁ではそれぞれ、7子、5子、3子。 Ranka は二眼の活石を作るのが難しい。 あちこちカケ眼だらけなので、オイオトシの危険がいっぱい。
つまり、石がなかなか安定しない。安全にならない。一触即発。
ほんの少し石の形を変えただけで、石取りゲームがこんなにスリリングなものに生まれ変わるなんて、ほんとに驚きです。
用具もルールもシンプル。
21世紀の今日に至るまであのゲームが発案されずに残っていたことは奇跡といっていいかもしれません。
来年の展開に注目しておいてください。
コメント
12月13日
18:12
1: 横浜囲碁BOYS
熱いですね!
俺も以前に藤森と考えたゲームを任天堂に持ち込んだのですが…(-_-;)
張う先生に評価されるようなゲームは売れないと分かりました(笑)