『なるほどお!』と思った言葉ですが、王銘琬さんがその著書で語ったものです。 設定は有名な江戸後期の棋士・幻庵因碩が現代に蘇り、秀策との”耳赤の1局”を銘琬さんと検討するというものです。
冒頭に次のようなやりとりがあります。
幻庵 『・・世間では<耳赤>の前にワシが打った手が悪かったとそれだけですませている・・・そう単純な話ではないのだ』
メイエン 『司法解剖と同じですね』
幻庵 『何?』
メイエン 『死因が分かっても、亡くなった人がどんな人か分かる訳ではない』
幻庵 『ほお』
メイエン 『敗因だけきめつけて、その碁が分かったつもりでいる人がいる。死因が分かる事とその人の人生が分かる事は全く別問題です。』
幻庵 『おぬしも少しは碁が分かるようだな』
私はこの碁は<耳赤>が有名すぎて、どうも’秀策称賛’のようで並べていませんでした。 ところが銘琬さんの言葉で並べてみた所、2人の天才が5日かけて創りあげた”渾身の名作”であることがわかりました。 やはり先入観はいけませんね。
まだ並べてない方は是非どうぞ!。
コメント
02月18日
01:51
1: やじるし
元気です^^