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自戦記
【第5譜】
せっかく小さなチャンスが生じたところだったのに、黒63に対する白64がマズく、これが敗着になってしまった。
黒65、67には白68の取りが先手になるから何とかなるだろうと判断したのが浅い読みで、実際には黒69となって潰れ形となっていた。
【参考図1】
実戦の形を見やすくするために、69手までの形から着手番号と死に石を取り除いた。
白は次に黒Aとされると酷いダンゴ形になるが、といって白はAとツゲないのが泣き所で、この白の一団はかなり苦しい。
一方で右辺の白には黒Bの手段があるので、事実上碁はここで終わってしまっている。
「完敗するとむしろスッキリする」という話をネットで見たことがあるが、今回完敗してもスッキリした気分にはならなかった。
確かに悔しさはなかったが、それは悔しくなかったからというより、悔しがれる程にもチャンスがなかったことに呆然としていたのだった。
ただし本局のように完敗の碁は反省するのが容易だ。
調べればすぐに問題点が見つかってくれるからで、その点は苦労がなくていい。
…いや、いいのか分からないけれど。
コメント
06月13日
21:50
1: ケッパー
【参考図2】
実戦の白64では本図の白1と打つ一手だった。
黒2、4なら白7でシチョウに抱えられるし、右上隅には二段コウが残っているので、まだ勝敗は分からなかった。