八歩

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八歩さんの日記

(Web全体に公開)

2010年
04月16日
16:55

犬の気持ちにシンクロした朝

タグ : 随想,
この年になって、犬が恐いもなさそうなもんですが・・・・
犬にほえられるのがなにより嫌いだから、空き巣にならなかったというくらいに犬が恐いンです。

家の中に犬がいるお宅には、なるべく口実をつけてお邪魔しません。
玄関先で失礼します。
逆に、猫のいるお宅では、なぜか猫が寄ってくるという超能力を持っています。



同じ部屋に、可愛い子犬がいるというだけで、心が不穏になるんです。どきどきどき・・・・

散歩していて、犬に伸び縮みする紐をつけている人とすれ違うことがありますが、子犬が

「なんだなんだ、このおっさんは? 猫のにおいがするじゃないか」
と駆け寄ってくると、「ひゃー」とばかりにどきどきします。

きっと前世は犬に吠えられたドジな泥棒だったのでしょう。

犬を怖がるという基本動作は、娘にも息子にもちゃんと伝承してあるので、私が犬を怖がっても家族から馬鹿にされることはありません。

運のいいことに、かみさんも猫可愛がりの犬怖い派なので、この一点で気があって所帯を持ったと言っても・・・・それは・・・・・過言・・・・です・・・・・



今朝、池袋駅で、横顔の美しい若い女性が、背筋を伸ばして真っすぐに前を見て歩いていました。
左手には盲導犬がいて、アルミのハンドルで犬とつながっています。

まっすぐに前を向いている姿が、駅の雑踏の中で異次元の旅人のように見えたので、しばらく並んで歩きました。
興味を持つとついていく・・・・・・
小学生か、おまえは・・・・・という突っ込みはじぶんでいれるしかないですね。

同じ電車の車両に盲導犬がいても、どうも居心地がわるくなるほど犬と相性が悪い私ですが、別に犬を憎んでるわけではなく、とにかく怖いんです。

でも、その女性の凛とした横顔にひかれているので、犬が気になりません。


女性は、バッグのポケットからカード入れを出してタッチアンドゴー(古いなあ・・・・)。
目の見えない人は、きっと、バッグもどこに何をいれるとか、決めているだろうな、とか、弱い人のものを奪う人でなしもいるんだから、この人のバッグになにもありませんように・・・・・
などとおもっているうちに、段差の前で女性がたちどまり、ゆっくりあるくことに気がつきました。

犬があるく速さをコントロールして、それを手で感じて、止まるようです。

ラッシュの雑踏、傘を持っている人がおおく、傘の先端が犬の顔の高さと同じです。
犬の左側には駅務室や売店・・・・人の動きが錯綜しています。
それなのに、自分の歩くペースが飼い主の危険予知のベースになっているので、彼は、安全に気を配りながら一定のペースで歩いています。

その心遣いが、並んで歩いている私に伝わってくるようなきがしました。
たぶん彼は、飼い主と自分に同時に危険が迫ったら、飼い主の危険回避をするだろうと思いました。
なんか、そのときは、犬と私は同期していたように思います。

十段位ある階段では、みごとに一歩手前で彼女を止めて、階段の歩きに変えました。

すごいなあ。
彼(彼女?)が好きになりました。

はっきり言って、私は犬に好意を抱いたのは、生まれて初めてです。
びっくりしました。

歩くという行為が、どれほど難しいことか、それを補助することがどれくらい崇高なことか・・・・
ということを考えながら今朝の通勤を思索タイムとして過ごすことができました。

勘違いに違いないんだけれど、もしかしたら、あの犬は、私の称賛の気持ちを感じてくれてはいないだろうか・・・・・・
と、ちょっと思ったりしました。
ぃーね!

コメント

2010年
04月16日
19:16

1: -

ぅちのバカ犬にも、見習わせたいです涙

2010年
04月16日
19:32

2: 八歩

うは、犬が家にいるんだ・・・・恐くねぇ?

2010年
04月16日
21:16

3: -

俺は…ネコの爪が恐いです((((゜д゜;))))

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