1月に退職して、20年ぶりに囲碁を再開しました。近所の公民館の囲碁クラブへ参加して毎週火曜日と金曜日に対局しています。
が、過半数の人が段持ちで、その昔6級だった小生は肩身が狭い思いをしています。何とか上手くなりたいので、図書館から色々本を借りてきて読んでいますが、なかなか。。。
布石や死活などの本を読むだけではなく、プロの対局をなぞったら全局的な打ち方が少しでも理解できるのではなかろうか、と考えました。
そこで、囲碁の雑誌から、高段者の手合いで、接戦となっている対局を選び棋譜の通り石を置いてなぞり始めました。何度かこの棋譜をなぞっていると、何となく対局者の意図が分るような気がしました。そして、石の並べ方がぼんやりと分る様になりました。其のお陰だと思いますが、囲碁クラブで6段の人から「あなたの石の並べ方は筋が良い。きっと上手くなりますよ。」と褒められました。 今年中には初段をと目標を置いているので、元気が出てきました。
しかし、その後、殆どの有段者からコテンパに負けるので、どうも、ぼんやりと棋譜をなぞっているだけでは上達しないと思い始めました。各石をどのような理由で打っているかを勝手ながら推測して言葉にして記録すると多少理解が深まるのではないか、と考えました。
そして、この記録を棋譜と共にブログにしたら、後から調べる時も分かり易いので良かろうと思い、ネットで検索したところこのサイトを見つけました。
白 棋聖 張栩
黒 片岡 聡(コミ6目半) 第55期王座戦本戦・準決勝
《出典》「囲碁」2008年1月 p103
黒5:黒7との間に白が打ちこまれるよう誘う手?
黒17:白16と三さんに入られた後、白18の方に打つのが、黒5とぴったりのような気がする?
黒27:白22を切り取る黒43の手で生きることを目指しているが、中央へ進出することを優先して黒43の手を保留している。小生なら、直ちに根拠を確実にしたいため、黒43の手を打つところ。
※中央へ進出できる体制にあれば、根拠はとりあえず1眼あれば良い、という考えだろう。中央への進出が遮られたら、直ぐに2眼を作ることが出来る体制にはしておく。
白28:黒25の前進を妨げつつ、白14、白4との連携を考えている?
白30:挟んで黒9の動きを制約する。挟まれた石は直ぐには動き出さずに、周りに石が置かれてきた時に動き出す。
白32:黒31と頭を抑えられたので、3線に打って根拠を作る。白14の応援もありうる。(黒から見ると、白10を取り込んで5子を費やした一団がこの白32で窮屈になったのは、残念だろう。白32の近辺に先に着手して左辺の白一団を圧迫したかった。)
しかし、解説によると、白が黒の強い方に石が向かっているのはつらい、と、黒の方が具合が良いとなっているのは、どうも理解しづらい。
黒33:白32に対して、厚くすると共に眼形を作るため。
白34:眼形を作るため。白28と白4との間が桂馬で丁度良い間隔のような気がする。
白38:黒37と中央への道を塞がれたので、眼形を作るため。
黒39:黒37で左下隅から伸ばしてきた一団が上左辺と繋がりそうで安定したので、また、白38で左辺の白の眼形の目処が立ったようなので、左下辺の白の根拠を奪うため。
白40:左下隅から中央へ伸びる一団を分断して攻める。これは、白の眼形を強固にする意味もある。黒は切断されたから黒43を打たなければならない。
黒43:白40,黒41,白42と隅と中央とが分離されたので、隅の生きを確定するため。
白46:根無し草となった黒の中央部左下一団を攻めるため。白の一団も根が無いが、下辺に眼形を作ろうとせずに攻めるところがプロのプロたるところか。
黒47:下辺の黒が手薄なので、補強した。黒39と共に地を重視して3線とした。黒39との間が4間空いているが、白は下辺左の一団を生かすためにこの間に入ってこないだろうと考えた。(後の経緯より)
白48:右辺白8が3線と低いので、バランス上4線に置いた。
白50:黒49と飛ばれたことに対抗して、中央への出口を確保するため。しかし、1間飛びの曲がりは、両覗きを利かされるので、両方どちらとも切られないように対策を考えておく必要がある。白は、左の根無し黒一団を攻めつつ両方の切断を免れた。(次の棋譜)
下辺左の白の一団は、眼形が1眼ほどしか見込めないので、右辺の白一団と連絡を目指す。(後の白60、白62が下辺中央の黒を下辺に圧迫する手。)
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コメント
03月28日
21:00
1: matq
最近、何かで読んだのですが、強い人の棋譜を見て、新聞記者になったつもりで感想文を書くのは非常に勉強になるそうです。
是非感想を載せてください。