平塚寅彦さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
04月29日
10:33

張棋聖・趙十段(1)(第14期阿合・桐山杯)


第14期阿合・桐山杯・決勝戦(毎日) 2007年10月20日
白 棋聖 張 栩
黒 十段 趙 冶勲(コミ6目半) 持ち時間各1時間30分
1-50手

【白2】黒1、白2が小目で上下対象になっている。何か理屈があるのだろうか?
【白4】白、黒すべてが小目。星が無いのは、昔風だろうか?
【白6】白黒違うが、上下対象の形となった。

【黒11】左下隅を放置して右隅へ掛かり。この微妙な打ち回しは理解不能。
【黒27】左下隅の別れは、右下隅と連携して、黒が有利か?
【黒41】この手は、上辺中央に着手すべきであった。白42と白が強化する前に上辺中央に着手すれば、余裕を持って上辺に陣地を構築することが出来たろう。右辺上部の黒は、右上隅にもう1手を打つか、右辺中央部にもう1手打つかすれば十分生きることが出来ただろう。

【黒43】この手は矢張り左辺中央部へ打つべきだったろう。スペースの広い所へ打つのが原則だから。
【黒45】左右に2間開きの余地を残した、ゆったりとした割り込み。上辺左右の白が割合強固なので、近づかなかった?

【白46】左上隅の白群を頼って目一杯圧迫した。
【黒47】右下隅の白群の形が薄いのを見て、圧迫してきた。白46が迫っている所よりも、こちらの方が急場だと黒は判断したのだろう。が、白は黒47に対応せず、黒45を攻めてきた。その結果、後の進行を見ると、黒45が取り込まれてしまった。白の右下隅は黒47の攻めで地を減らされたが、この損失と比べると黒45が取り込まれた損失の方が大きかったようだ。(解説も同じ)

【黒49】黒45と斜め1間飛びで、切断のリスクが高いが、中央に頭を出した方がこの手で2間開きでは生きるのが難しいと言う判断だろうか?もう一つ、上辺中央で黒が閉じ込められると、黒群の周りに白の壁が出来て左上隅の白群と一緒になって大きな勢力となるのを嫌ったのだろうか?

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